2018（平成30）年01月の、台湾（出発は01/04）。

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2018/01/04

平成も30年になり、仕事が始まったが、その日の夜から早速出発だい（笑）。 スタートは、新宿行きの高速バス。

定刻にバスタ新宿に着いたが、このバスの運転手が下手クソで、 珍しく酔っちまった。変速時のクラッチ操作がなっちゃいないんだね。 特にシフトダウン時の車体の揺れの大きさが、運転手本人は分かっているんだろうか。 あ、このバスはアルピコだけど練馬ナンバーだね。

2018/01/05

最初は新宿駅西口からまたバスで羽田空港に出ようと考えていたが、 長野からのバスがハズレだっただけに今回はもうバスに乗る気がせず、 山手線で浜松町へ出て、モノレールに乗り換えた。ちょうど最終便だった。

国際線ターミナルでうとうとしながら時間を潰していたら、 早朝に、まず、出発が１時間ほど遅れるというアナウンスがあり、 搭乗口の変更も告げられた。 そしてさらにもう１時間遅れることになった…。

最初はボーディングブリッジからの搭乗予定だったが、 バスで移動しての「平場搭乗」に変更された。

08:22に離陸した。 離陸後しばらくして後続のJAL機が右に逸れて行った。 なんとなく北陸方面に向かった気がする。

富士山は全然ダメ…。

晴れていれば、富士山～紀伊半島～四国～九州南部と楽しめるのだが、 今日は延々と雲海でおもしろくないので、朝メシにする。 俺名物の「豆腐容器やきそば」に加えて、今回はおせちの残りの炒り鶏とかまぼこ。 ちなみに、やきそばは３個用意してきて、１個は羽田空港で夜食にした。 残り１個は、高鐵ででも喰うことになるんだと思う。

桃園國際機場からいったん台北に出て、高鐵で雲林に出た。 自由席で900圓だから、3,000円ちょっと。 自由席の３人掛けのＣ席に座っていたら、途中の駅からハッとするようなすごく美人（決して派手ではないが、 台湾では珍しいほどのいいオンナ。台湾人じゃなかったりして。）のマダムが来て、 Ｂ席に座ろうとしたので、俺は、やきそばやイレブン屋のおでんを喰っているのを止めて、 テーブルを格納して、立ち上がって通路を確保して差し上げたら「謝謝」と言ってくださった。 ここで俺は「不客気」か「不謝」（どういたしまして、とか、お気になさらず）と言うべきところを、 キンチョーして、つい「對不起」（すみません）と謝ってしまった（苦笑）。 あ～、マダムの写真を撮りたかったな～。

雲林車站（＝駅）から「２階だけ」バスに乗り、約15分でサトウキビ列車が走る虎尾（フーウェイ＝こび）の町なかに来た。 悠遊卡（ヨウヨウカ＝スイカみたいなもん。）使用で、21圓。

今回初めて虎尾に泊まってみる。 これまで虎尾に宿を見つけられていなかったのだが、グーグルマップで丹念に探したら 虎尾のバス停から割とすぐのところに２軒見つけた。 そのうちの安そうな方にした。 １泊900圓で、Wi-Fiも使えるとのこと。 よかった。これで、これまでのようにちょっと離れた町の宿から朝早いバスに乗って虎尾まで来なくて済む。

603号室。 まあまあですかね。 冷蔵庫がないのがちと残念。 早速PCをセッティングしてネット接続を試したが、 残念ながら繋がったり切れたりで、安定しない。 でも、繋がっているときにメールチェックやこのサイトのUPなどをすればいいんだよね。

シャワーを浴びようとしたが、ちゃんとした（？）ホテルのようにすぐお湯が出てくるわけではなかった。 そういうときはしばらく出しっ放しにしながら、他のことをしているしかない。 お湯ではないものがバスルームを濡らすと冷たいだけなので、 お湯が出るようになるまでの数分間はトイレに流す。

シャワーを浴びてさっぱりしたら、さあ呑むゾ。 日本から焼酎甲類と酎ハイを持ってきた。これが重いのなんの。 台湾では、ビール以外で俺の趣向に合う酒が基本的にないのが残念。 近くのイレブン屋で「關東煮」（＝おでん）も買ってきた。 俺が好きな魚のつみれはもうなくなっていて、「中華油豆腐」（＝厚揚げ）があったので、 他と併せていくつかGETしてきた。 あったかくて旨いのだよ。 こうして、虎尾の第１夜は更けてゆく～。 明日は雨の確率30％だけど、どうなるかね～。 いよいよサトウキビ列車の取材だよ。

2018/01/06

まだ薄暗い朝６時半頃から取材を開始した。 どんより曇っているが、なんとか降らずにいる感じの天気。このままもってほしい。 製糖工場を８時頃に発車する「１便」を沿線で撮影するため、早めに行動する。 まずは起点の製糖工場へ行き、そこから線路伝いに歩いたよ。 この写真は、昔、別な路線（北港線）が左に逸れていたのが確認できる場所で撮影したもの。 もちろん、右が現役の馬公厝線。

使用していない線路の周りは、私有地みたいになっている（笑）。

台湾での１月は、菜の花が盛り。 こういう写真を去年から撮りたかったんだよね。 でも、意外といい場所がなくて、やっと見つけたところで１時間近く待機していた。 人の往来なんてないに等しかったのに、 いざ列車が来るってときに、おばちゃんが畑のメンテに来た…。 しかも、ちょうどアングルに入るところに佇んでくれちゃって…。 おばちゃんの畑だから「どけ」とも言えないしね。 人生って、こういうもんですね。 列車は、空車でサトウキビを積みに向かう。

続行便を鉄橋で。

サトウキビを積んだ列車が戻ってきた。 この列車を待っている間に傘を差すほどの雨が降ってきた…。 約39秒の動画はこちら。

９號装車地（積込場）に来た。 サトウキビを満載したダンプが、貨車に積み込む。 積み込みの様子の、約22秒の動画はこちら。

この貨車は車番が「11111」だね。

雨がしっかり降ってきた中、 サトウキビを積んだ工場向けの列車がやってきた。 傘を持ちながらの不安定な状況で撮影。

カーブを曲がり終わり、カメラを構えている踏切にさしかかる。 撮影しているときは雨でけぶってなんだかな、と思っていたけど、 改めて見てみると「荒涼感」があって、悪くはないかな。

さて、予定では夕方の最終便まで取材を続けるはずだったが、 雨が強くなってきたので、今日は撤収することにした。 踏切番のおじさんも「今日はもう終わり」みたいな感じで、踏切小屋を閉めて、雨の中をバイクでどこかに行っちゃった。 ちょうどお昼の時間だったんだけど、まさか午前中が「終わり」で、昼飯を喰いに行ったんじゃないよね…。 しとしと雨が降る中、踏切に俺１人が取り残された感じだ。 でだ、ここから宿のある虎尾の町なかへ戻るまでが簡単ではないのだよ。 取材を始めた製糖工場からこの場所まで直線距離で約8.5kmもある。 実際は線路が多少曲がっているのでもうちょっと距離が長い。 こんな距離をよく歩いたもんだね。俺は腰痛＆脊柱管狭窄症なので、腰が痛いし、足が痺れてるよ。 おまけに、撮影機材を持っているし、雨が降っているし、行きは楽しみながら来ているので「よいよい」だったし、 なもんで、帰りも同じルートを戻るのは気分的にかなり辛い。雨で線路敷がぬかるんできて歩きにくいし。 仮に歩いたとして約２時間半はかかるね。雨が降ってなきゃのんびり歩いて帰るけど…。 そして、この場所はバスなどの交通機関は全くない。 でも、ここから北へ約５km行くとバス通りがあるので、雨の中頑張ってバス停まで歩くことにした。 単純計算でも１時間以上歩くわけだね。 しかも、これまでの「取材」の観点はないので、楽しみはなく、ただただ、とぼとぼと歩くのだ。 既に靴の中は完全に濡れていて、気持ち悪い。 でも、歩かないと帰れない。 気合いを入れて虎尾の外れの田舎道を傘をさして歩き出した。 すると！　30分近く歩いたところで、前方から黄色いクルマがやってきた。 すぐにタクシーだと分かった。しかも赤いLEDで鮮やかに「空車」の文字がある！ この空車、逃してなるものか！　と、目一杯手を振って無事に乗ることができた。 で、この写真はそのイメージね（笑）。この写真の車が黄色いタクシーだと思ってね。 雨が降っていたからカメラなんかしまってたんで、当然タクシーの写真を撮ることはできなかった。 まさに救いの神だったよ。嬉しいのなんの。 そして信じられなかったよ。これは奇跡ですよ。 タクシーに乗車して、運転手さんに「虎尾公車站」（＝虎尾のバス停）と伝えたのだがうまくいかず （こんな田舎で虎尾のバス停まで行くこと自体があまり考えられないか…。）、 高鐵（新幹線）の雲林駅まで運んでもらった。 僅か10分で着いちゃった。機動力は強いね～。 交通量自体がかなり少ないこんな田舎道に都合よく空車のタクシーが通るなんて、絶対に考えられないもんね。 想定すらしてなかったよ。 高鐵の雲林車站で虎尾に行くバスに乗り換えて、程なく帰って来ました。

朝から何にも喰っていなかったんで、お馴染みの「虎尾魷魚羹」で、 鷄肉飯（25圓）と綜合羹米麵（50圓）を喰ったら、ホッとしましたね。 さて、明日はどうしようかね。 相変わらず。天気予報は雨だよ～。

呑んでたらハラが減ってきたので、すぐ近くのイレブン屋でおでんを買ってきた。

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