2021(令和03)年2月と、2023(令和05)年2月の、Nikon D80の分解記録。

 D80に多いという、シャッターユニットのギアの故障部分に自分で辿り着き、あわよくば修理して実用機にしちゃえれば嬉しいな~と思い、取り組んでみた。

 先人様のページも十分参考にさせていただいたんだけど、残念ながら、写真や作業の説明に分かりづらい部分もあったため、このページはそれらを補完する目的もある。
 でも、ここを参考にして分解・整備・修理などに失敗した方がいても、俺は責任取らんからね。

※D80の分解に限らず、写真と説明文がある「作業系」のブログやWEBページの中には、説明文が上下どっちの写真についてのものなのかがヒジョーに分かりにくいものがたくさんあるのは、
 このページをご覧になるみなさんも感じたことがあるのではないでしょうか。

 俺は、写真の説明(やコメント)はその写真の下に書いています。

 そして、説明(やコメント)の下に空白行を入れ、更にその下に、間を開けるために空白セルを入れていますので、
 「説明文と上の写真との距離が近く、下の写真とは遠い」ため、いくらかは分かりやすいのではないか、と勝手に思っていますよん。
 


2021/02
僅か5日の間に次々と落札できちゃって
あれよあれよと集まった、4台のNikon D80。

最初に1,500円で落札した写真手前の個体が、
「Errが出るからジャンク」だってんで、分解練習用にポチしたんだけど、
届いたときにちょっとだけErrが出たものの、
その後は特に問題なく使えたため、ちょっともったいなくて分解したくない。

そこで、「気軽に分解できる」ジャンクの個体を探したところ、
ちょうど現在価格が安くて残り時間が少ない出品がいくつかあったので入札しておいたら、
なんと全部落札しちゃった…。

D80ってジャンク品でもそこそこいい値になるのをしばらく前に経験していた
(このときは結局落札せず。)ので、これはかなり意外だった。

念のために、あとの3台を通電させてみたら、確かに明らかにジャンクだったよ(笑)。

さて、分解してみっか。

まず最初に、完全ジャンクの個体を先人様のウェブページを見ながら分解して
感触を掴んでから「本番」に取りかかる。
 
 
そして、「本番」として分解対象にしたのは、
AFが効かないというSIGMAのジャンクレンズとセットで2,200円だった、
今回の4台のうちでは1番高かったヤツだ。バッテリーは付いていなかった。

グリップ部分の樹脂が加水分解してベトベトになっている上、
各部にホコリや汚れが多く付いているかなりばっちい個体だ。

手持ちのバッテリーを入れ、電源を入れるとこのように表示される。

余談だが「AFが効かないSIGMAのジャンクレンズ」は、
D810などに装着してみたらどの機種でもAFが効いたので、
これから分解するこのボディのAF機構が故障していると思われる。

ちなみに、この他の2台はどちらもボディのみで、
バッテリーなしで1,200円と、バッテリー付きで1,500円だった。
  
 
シャッターボタンを押すとミラーが上下に作動するが、
シャッター幕は開かない。

写真は、ミラーが上がってシャッター幕が見えたときのもの。

この様子の約7秒の動画はこちら
ミラーの動きは映っていますが、幕までは確認できません。すみません。

ネット情報では、このような故障の場合は、
シャッターユニットのギア部品に不具合が起きている可能性が高いようだ。 
 
 
では、分解に取りかかる。

まずは底部の取り外しだ。
ビス7本を外すだけだ。
 
 
簡単に底部が外れた。
 
 
外したビスの保管はいろんな方法があるようだが、
俺は紙に画を描き、ビスがあった部分に両面テープを貼り、そこにビスをくっつけている。
 
 
次に側面のビスを外す。

これは向かって左側。

※1番上のビスは上部の固定用なので、ここで外さなくても、まあいい。
 
 
これは向かって右側。

※こっちも1番上のビスは上部の固定用なので、ここで外さなくても、まあいい。
 
 
すると背面パネルが外れる。

フレキシブルプリント基板(以下、「フレキ」)がの部分に付いているので気を付ける。
 
 
フレキの付き方からして、下から上に向かってめくるように置くと作業しやすい。
 
 
フレキのコネクターを外す。

こういうツクリのフレキを「ZIF」タイプという(らしい)。

黒の横長の部品のフレキ側をピンセットなどで持ち上げる。
慣れないと最初はちょっと戸惑うかもしれないが、
このタイプを扱ったことがあれば大体の見当が付くはず。

外す約14秒の動画はこちら
※映りが悪いけどごめんなさい。
1回目のコジりは失敗し、2回目で持ち上げることができています(苦笑)。
 
 
これで、底部と背面部が外れた。

底を見ると、恐らくErrの原因であるギア部品がもう見えるのだが、
ここに行き着くまでがこれから大変なんだ(笑)。
 
 
次に、レンズマウント部と左右のグリップ部の取り外しにかかる。

前面のビス2本を外して…。
 
 
ストロボ室内のビス2本を外す。
 
 
そして、「フォーカスモードダイヤル」(AFとMFの切り替えスイッチ。)
の目隠し蓋を針などで取ると…。
 
 
中からビスがこんにちは。

この目隠し蓋を外すのに苦労する。

目隠し蓋の素材そのものは樹脂で、それが両面テープで「フォーカスモードダイヤル」の部品に付いている。
これを外すには針のように細く尖ったものを蓋の端にグッと差し込んでこじるようにしなければいけないのだが、
どう気を付けて作業をしても、目隠し蓋と「フォーカスモードダイヤル」のプラ部品に「つついた痕」が傷として残ってしまう。

できればきれいに分解して、組み立てた後にキズがない方が見栄えがいいので、
何かいい方法がないものかとネットでググってみたりしたのだが、短時間では解決しなかった。

メーカーのサービスセンターでは、こんなのは消耗品なのだろうから、
目隠し蓋の中心をつついて剥ぎ取れば、「フォーカスモードダイヤル」の部品には傷が付かず、
組み立て時に新しい目隠し蓋を付ければそれで済む話なんだろうね。
 
 
「フォーカスモードダイヤル」が取れた。
 
 
レンズマウント周りが外れた。
 
 
向かって右のグリップ部を留めているビスを外す。
 
 
向かって左のグリップ部は、電池室の奥にあるこのビスで留まっているので、これも外す。

この写真は、まだ底部を外す前のかなり初期段階に撮影したもの。
 
 
左右とも外側から手前に向かってちょっとこじるようにすると、グリップ部が外れる。

先人様のページにも書かれていたが、ここで「ひと段落」だ。
実際にやってみると、ホントにそう思うよ(笑)。
 
 
【ひと段落ついでの余談】

ベタついたグリップ部を外して清掃したい場合や良品と取り替える場合に、
なにも「フォーカスモードダイヤル」を傷つけてまでして外さなくても、
グリップ部だけをうまく外せれば目隠し蓋などにも傷を付けずに済むんじゃないかと思い、試しにやってみた。
 
 
結果は「ムリではないけど、ビミョー。」。

というのは、D80は、左右のグリップ部を先に本体に取り付けて、
その上からレンズマウント周りの部品(「Nikon」のロゴがある部品。)を
左右のグリップ部の凸に被せるように組み付けているため、
段取りとしては、やはり、まずレンズマウント周りの部品を先に取り外すのが本来だからだ。

しかし、実際は、レンズマウント周りの部品を留めているビスのうち、
「フォーカスモードダイヤル」のビス"だけ"が付いている状態なら、
レンズマウント周りの部品はある程度カパカパするので、
向かって左のグリップ部は簡単に外れるし、簡単に組み付けられもする。

一方、向かって右のグリップ部は、上下左右にかなりこじるように動かしてみてなんとか外れ、
逆に組み付けは外すより相当苦労した。

写真は、「フォーカスモードダイヤル」のビス"だけ"が付いている状態から
向かって右のグリップ部を外したときのもの。
 
 
向かって右のグリップ部を外したり取り付けたりしようとあちこちこねくり回している間に、
向かって右のグリップ部の内側に収納されているコンデンサーの端子や、
その端子とつながっている基盤の金属(ハンダ)についうっかり触ると思いっきり感電するよ(笑)。

経験してみると分かるけど、どエラくびっくりするよ。
最初は何が起きたのか分かんなかった…。

先人様のページにもあるとおり、テープで養生するなどしてからこねくり回してね。
 
 
「ひと段落」したので、呑んじゃう。

今日のツマミは俺手造りの「白菜の水餃子&焼き餃子」。

水餃子はゴマだれでいただく。焼き餃子はポン酢醤油に辣油。
餃子は前日に拵えておいた。

前日、材料を買いに出かけたはいいものの、肝心の餃子の皮を買い忘れて帰ってきましたとさ…。

あ~情けなかった。すぐまた買いに出かけたよ。

か~ちゃん(妻=入院中)がいたら、大爆笑されたろうなぁ。
こんなこと、ど~でもい~ですね。
 
 
さて、続きに取りかかる。

背面の金属板のビス6本を外す。
 
 
これから、上部も外すため、「視度調節ダイヤル」の目隠し蓋を剥がす。

幸いこれは簡単に取れた。
ただ、個体差もあるとは思うよ。
 
 
上部を留めているビス4本を外す。

1番右にある上向きのビスは、分かりやすいように少し外しかけてあるよ。
 
 
上部を留めてあるビスを全部外すと、
まるで帽子を脱ぐように上部がスポッと外れる。
 
 
ただし、外れるといっても底部のように本体から完全に分離してしまうのではなく、
シャッター部周辺にフレキがあるので、黒い部分を志ん朝じゃなかった慎重に持ち上げて、丁寧に外す。
 
 
シャッター部周辺のフレキが外れた状態。

「撮影モードダイヤル」周辺にはリード線が何本か来ている。
このリード線の本体側のハンダ付け部が非常に切れやすいので注意する。
1枚下の写真がその部分のアップ。

半田付けに自信があったりめんどくさがらないなら、
むしろ切断してしまった方が後の作業に気を遣わなくていいかも。
 
 
「撮影モードダイヤル」周辺に来ている何本かのリード線。

コンデンサーの端子や半田付けの部分に触りがちだよね。
うっかり触ると感電してびっくらこくよ。
 
 
背面の基盤を外す。

ビス1本とフレキ3か所(左下と右上は黒い部分を持ち上げるタイプ。中央下は白い部分を持ち上げるタイプ。)。
そして、基盤右下にコネクターが2か所。1か所は基盤のウラに挿さっている。

このコネクターは、どちらもただ挿さっているだけ。
端子のプラスチックの部分やコードを持って、コキコキと左右に動かしながら慎重に引っ張れば外れる。
 
 
1枚上の写真の右下の辺り。

横のコネクターは基盤の裏に挿さっているからね。
写真は少し外しかけた状態。
 
 
基盤が外れたが、グレーのリード線2本で
もう1枚の基盤とつながっているので、扱いに注意する。

ビス2本で付いているファインダー周りの黒いプラスチック部品も外す。
 
 
背面のもう1枚の基盤を外す。
この基盤の裏にCCDセンサーが付いている。

アタマの大きなビスが3本。
 
 
これで、センサー部が外れた。
 
 
と、この段階にきてやっと上部のリード線の保護として針金で養生した。

しかし、もっと早くやっておくべきだった。
上部を外してからこの段階まで、D80の本体をあっちに向けたりこっちに向けたり
しているもんだから、緑のリード線などの半田付け部がかなり「緩く」なってきてしまっており、
その後、緑のリード線は結局切れてしまった…。

最初の練習と結局同じになってしまい、全く学習していない…。
 
 
シャッター部周辺の基盤を外す。

上下に2枚あるが、まずは上の物から。

写真左下のビスを外す前にフレキ(茶色の部分を持ち上げる。)を外した方が作業がしやすい。
 
 
上下の基盤は写真のようなコネクターで接続されている。

外すには、上の基盤を持って左右に細かく動かしながら引っ張る。

上の基盤のビスを外しても、すぐに取れるわけではないので、
このコネクターを知らないと「まだどこかにネジがあるのか?」とちょっと戸惑う(苦笑)。

なお、この写真の右側や、1枚下の写真にも写っているが、
上下の基盤はグレーのハーネス1本でつながっているので、
上の基盤を外すときに引っ張りすぎないように注意する。
 
 
上下の基盤を繋いでいるグレーのリード線。
 
 
下の基盤も外す。

フレキが3か所だが…。
 
 
赤枠の1か所だけロック機構が「ズラす」タイプだ。
他の2か所は「持ち上げる」タイプ。

写真はズラしかけた状態で撮影。
 
 
さあ、いよいよシャッターユニットの取り外しにかかる。

背面のビスは4本。
 
 
前面のビスは3本。

向かって右上のビスだけが、なぜか黒だ。
 
 
底面のビスは2か所。

うち1か所はオレンジのフィルムで覆われている。

どの個体も同じだと思うけど、違っていたらごめんなさい。
 
 
そしてやっとシャッターユニットが動かせるようになる。

上面を下にして置いて、シャッターユニットをズリズリと前に出す。
ホントは、本体を安定させることができるビーズクッションなどの上に置くといいかも。

なお、シャッターユニットは1本の黒のリード線で本体とつながっているため、
完全に「取り外す」ことはできない。

ただ、完全に取り外さなくても、この先の作業はできる。
完全に外したかったら、黒のリード線のハンダを取ればよい。

【後日追加】いくつかの個体の修理を経験したら、この黒のリード線の長さが違う場合があった。
ロットによるものか? 短い場合は切るかハンダを取るかしないと作業できないよ。
 
 
1枚上の写真の赤枠内の右上に写っているシャッターユニットのギア部周辺を改めて撮影したもの。

写真上がカメラの背面で、写真下がカメラ前面だよ。

ビス5本が使われているが、「ビスA」の近く(写真ではビスAの左上)にバネが使われている

先人様のページを拝見すると、このバネを結構「ぴょ~ん」と飛ばしてしまうことが多いようだ。
実は最初の練習で俺も飛ばしてしまった。

バネのアップの写真を↓に載せる。
  
 
ビス(特にA)を外す前に、バネの取り付け方を確認しておこう。

取り付け方を憶えておけば、もしバネを飛ばしてしまっても、
慌てることなく組み付けられるよ。
 
 
黒いケースのようになっているギア部周辺のビス5本(2枚上写真の)を外して、
ようやく辿り着いたギア部品。

の金属端子をしっかり浮き上がらせるために
の部分で金属部品を押さえている。

部品の構成としては、プラスチックの突起に金属部品をハメ、突起の上から熱でツブしている。
この熱でツブした部の不具合(取れてしまう)でErr表示になるらしい。

しかし、この個体の部品は、ぱっと見は何も問題なさそうだ。
もしかしてErrの原因はここじゃないのか…。
 
 
念のためギア部品本体を取り外してみたところ、
部品に振動が加わったからか。ギアに金属部品を固定しているプラスチックが取れてしまった。

もしかしたら、1枚上の写真(右上の内)の段階で既に取れてしまっていたのか?
よく見るとドーナツ状に浮いているようにも見えるね。
 
 
本来はプラスチックのギア部品の突起に金属をハメめて、
突起を熱でツブすことで金属を固定するのだと思われるが、
ツブしたプラスチックが剥がれてしまうと、金属の固定がなくなってしまい、
このように金属が浮いてしまう。

この金属端子が別の部品に接することで色々な役目を果たすのだが、
金属の固定がおぼつかない状態で「ヒゲ」のような端子に圧力がかかっても、
しっかり接しなくなってしまい、Errが出てしまうものと思われる。

※針に糸くずが付いていたのは気が付かなかった(苦笑)。
 
 
金属の固定方法はいくつか考えられるが、
なるべく手間がかからず、そして効果を発揮する方法をいろいろ考えた結果、
「熱針地獄」に処することにした(笑)。

方法は簡単だが、針を刺す「焦点」を定めるのにコツが要る。

裁縫針をプライヤーやペンチで持って、針の先端を熱する。
するとすぐにオレンジ色に焼ける。
 
 
その焼けた先端を、ギア部品の金属押さえの部分の中心を狙って刺す。
すると、写真のようにギア部品のプラスチックは熱により溶けながら若干膨張する。

そして刺した針がまだ熱いうちに(すぐ冷めてしまうよ。)ほんの少し左右に倒すようにグリグリすると、
膨張した部分が金属の穴より大きく広がり、金属をしっかり固定する。

このようにすればプラ部分は薄っぺらくはないので、そうそう簡単に取れてしまうことはない…
と信じる。
 
 
【後日追加】

別な個体を修理したときは、ジャンクのデジカメから取り外した小さなネジで固定してみた。
こっちのやり方の方がより確実だね。
 
 
【後日追加】

さらに別な個体を修理したときのもの。

金属押さえの部分の熱針地獄だけではちょっと心許なかったので、
"縁"の部分も熱針で崩して金属をよりしっかり固定した。
 
 
この写真は、プラスチックのギア部品が付いていた周辺。
中心の棒にギア部品が挿さっていた。そしてここに金属のワッシャー()が付いている。

場合によっては、ギア部品を取り外すときに、グリスの粘着力によって、
このワッシャーがギア部品にくっついてくることがあるので注意する。

また、両側の2か所のの部分にはプラスチックのワッシャー?がはまっていて、
これもギア部品にくっついてきたり取れやすいので、なくさないように気を付けよう。

もし取れてシャッターボックスの中に落ちてしまったら、取り出すのはかなり困難だ。
他の部品取りでもあればなんとかなるかもしれないが、そうじゃないときは修理を諦めるしかなくなるよ~(実は経験者。)。
 
 
ちなみに、これがそのプラスチックのワッシャー。

この部品には片方の面だけに写真のような切り欠きがある。
もしこの部品が取れてしまったときは、この切り欠きをギア部品側にして取り付ける。

1枚上の写真でも切り欠きが確認できる。
 
 
さて、ギアの修理が終わったら、組み付けにかかる。

基本的にはバラした逆の順番で組み立てればいいが、今回は、ちぎれてしまった配線の修復をしなければいけない。
そこで、最初の練習で「完全ジャンク」に堕ちてしまった個体から同じ色のリード線を切り取り、修復に使った。

リード線をオーバーなぐらいに長く切り取ってしまったけど、長い方が間違いなく作業がしやすい。
リード線を基盤(部)に半田付けするときは、左右の半田付け部に接しないように細心の注意を払う。

また、リード線同士の半田付けが子供の工作のようになってしまった(涙)。
言い訳だが、この部分の銅線に半田が全然乗らなかったんだよ。

「イモハンダ」にならなかっただけよかったけど、ホントは、前もって収縮チューブを入れておき、
2線を向かい合わせでよって、そこにスッと半田を流して、
収縮チューブを接合部にズラしてきて縮ませれば、きれいに仕上がるぅ♪
…なんて考えていたんだけど、できなかった…。
 
 
最後は100均の養生テープで処理する有様…。

んでも、この先は特に問題なく組み上げた。
 
  
組み上げて、電池を入れて電源スイッチをONにしてみたら、やったね! バッチシ復活だ。

「レンズのAFが効かない」ということで落札した個体だったが、実際は本体のAF機構が故障していると思われ、
この点については、今回の修理では当然直らず。

MF専用機ということで(笑)。
 
 
【おまけ:グリップ部などのベタつきの除去について】

Nikonに多いのかどうかは分からないが、このベタつきってホントに気持ち悪いよね。
そもそも、こうなる素材をなぜ採用するのかが分からない。
保管に気を付けるか、ベタつく前に買い替えろってことなのかな。

このベタつきの除去に絶大な威力を発揮してくれるのが無水エタノールだ。
写真は100mlのもの。

カメラのグリップ部のベタつき除去なら100mlもあれば十分すぎるのだが、
いかんせん田舎の信州では、そんな小容量のものを置いている店がなく、みんな500mlだった。

ネットでは簡単にGETできるが、送料を考えるとアホらしい。

そんな状況の中、普段は行かないエリアのドラッグストアーまで巡って、やっと見つけた。
ガス代はきっと送料よりかかっていると思うけど、
この1本のためにうろちょろしたわけではないので、いいのだよ。
  
 
いわゆる「使用前」ってヤツですね。

あちこちテカっちゃって、ベトついちゃって、気持ち悪い気持ち悪い。
 
 
いわゆる「使用後」ってヤツですね。

ティッシュに無水エタノールを多めに含ませてベタついている部分を丹念に何度も拭く。
細かい部分には綿棒を使う。

何回も丁寧に拭くと、スッキリサッパリ仕上がる。
ホントに気持ちよくきれいになるもんだね。
 
 
【おまけのおまけ】
このページの最初のUP後、
「Err」ではなく、落としたのかフラッシュ取り付け部(アクセサリーシュー)が壊れた個体が
バッテリーと充電器付きで出品されていたので、1,861円で落札した。

写真の右2つがその個体で、既に分解している。
フラッシュ取り付け部に穴ボコが開いているのが分かる。

これを、分解に挑戦して失敗してジャンク化した個体のもの(写真左)と交換してやろうと挑戦した。

リード線の半田付け部が弱いことは勉強しているので、
今回落札した個体からはリード線を最大に確保してちょん切った。

これをジャンク化した個体のリード線と繋げば、復活するハズ?
 
 
リード線は全部で6本。

6本とも両方をハンダ付けして、収縮チューブで養生した。

【余談】
写真1番上の青いリード線は、
100均の懐中電灯を買ってきてバラして取り出し、緑色のリード線を延長させるために使ったもの。

というのは、2番目に分解した個体の緑のリード線のハンダ付け部を切ってしまい、
それを補うためにジャンク化した個体から一部を切って移植したので、この部分だけ短くなっていたのだ。

全部を繋ぎ終え、リード線は充分過ぎるくらいの長さになった。
 
 
長いリード線を感電に気を付けつつ筐体にねじ込み、再び組み付けたらバッチシ復活した。

やったね!
 
 
ついでに?ギア部品を確認してみたら、特に問題なさそうだった。
 
 
今は大丈夫そうでも、いつ壊れるか分からないので、
念のために熱針地獄にしておいた(笑)。

これで安心して使える。もちろんメイン機ではないけど、
フラッシュ周辺とギア部品を自分で修理して直った個体だから、愛着が湧くよね。