2020(令和02)年07月の、兵庫県にある俺の名字と同じ名前のバス停(以下、「俺のバス停」)を取材しにいくだけの旅。

7月の4連休の前に半日休をくっつけて4.5連休にして、GWに旅に出られなかった分、今回楽しもうというのである。
兵庫のついでに最西は鳥取市まで行き、帰りは能登半島などの日本海側(琵琶湖も少し)をウロチョロしてきた。


2020/07/21
まずは、いろいろの準備のため、連休開始の2日前(旅開始の前日。)
の午後に、長野から新潟のアジトに移動しておく。

途中の道の駅「しなの」で記念きっぷを買った(上)。

キャラクターグッズを買ったら、非売品の記念きっぷ(下)をくれるってんで、
やむを得ずグッズも買ってしまった(苦笑)。
 
 
国道18号を走り、新潟県の表示板が見えてきたところで、
後ろに付いていたトラックが俺を抜いていった。

最高速度を守って走っている俺を、
イライラした感じでガッと抜いていったのだが、
こういうことをするドライバーは間違いなく3流以下である。

と、エラソーなことを書いているが、俺は全国規模の大手運送会社の元大型ドライバーだよ。
運転免許だって牽引Ⅱ種まで持っていて、2輪以外は全て運転できるのだよ。
 
 
職場の先輩に頼まれて、道の駅の記念きっぷ用のホルダーやリフィルを売っている
旧西山町の道の駅「西山ふるさと公苑」にも寄って、目当てのものを買った。

記念きっぷはかなりの道の駅で売っているが、ホルダーやリフィルはほとんど売っていない。
どこでも売りゃあいいのに…。
 
 
西山から地蔵峠を越えて国道8号に入りテレテレと走っていたら、見附市で虹を見た。

この後、無事に新潟のアジトに着いた。
 
 
2020/07/22
さて、日が明けて4連休の前日になった。

新潟のアジトで午前中は今はやりのテレワークなんぞをして、
昼過ぎにいよいよスタートする。

北陸道などで一気に兵庫まで行くのではなく、まずは石川県へ向かう。

今回の旅の沿線を何気なくグーグルマップで前もって見ていたら、
行きたいと思うラーメン屋を見つけたのだ。
 
 
新潟亀田I.C.から120kmほど走り、
北陸道と上信越道の分岐点である上越J.C.T.にさしかかった。

いつもなら長野方面の左にそれるが、今日はまっつぐだ~。
これは、なかなかない経験だぞ。
 
 
富山県に入るぅ。

トンネルが20以上もある険しい区間だ。
下道の国道8号でいうと、親不知子不知の辺りだ。
 
 
北陸道はリニューアル工事とやらで、あちこちで規制をしていた。

俺が今走っているこの道は、本来は下り線の追い越し車線である。
 まるで、ただの片側1車線の道みたいだね(笑)。
 
 
新潟亀田から約3時間で、金沢のちょっと西の美川(みかわ)に着いた。
 
 
目当てのラーメン屋の開店時刻の17時まで1時間余りあるので、
見晴らしのいい(はず)の倉ヶ岳へちょっと行ってみる。

ここはそこへ行くための林道の入口。
注意書きがいっぱいあって、なんかおどろおどろしいな…。
 
 
今、俺はこの青板の坂尻町から上がってきた。
行き止まり方向へ進むと視界がいいはず…
だったが、いざ行ってみたら、木々で何も見えなかった…。

この青板での倉ヶ岳の表示は「倉ヶ嶽」だね。

さ、ラーメン屋さ行ぐべ。
 
 
ラーメン屋の開店時刻になったので、
倉ヶ岳から少し金沢市街に向かった、西金沢駅近くのその名も「尾道ラーメン」に辿り着いた。
尾道は「おのみち」と読む。

グーグルマップで見つけて口コミなども見てみたんだけど、
特に悪い評価は見当たらなかった。

なぜこの店に来たかというと、俺のラーメン好きの原点が、
広島県尾道市の銘店「朱華園(しゅうかえん)」(2020/07現在、事実上の閉店(号泣)。)
であることと関係があるからなんだね。

俺が「朱華園」に初めて行ったのは、1974(昭和49)年だが、
今「尾道ラーメン」というと、尾道が港町のイメージからか
魚介系のスープをウリにしている店が基本的に多いんだが、
実は「朱華園」は動物系のスープなのだよ。

そして、この西金沢の「尾道ラーメン」も動物系スープということらしいので、
どんなものかと楽しみにして来たんだよ。

ど~でもい~けど「尾道ラーメン」が店名なのね。
「札幌ラーメン」「喜多方ラーメン」「博多ラーメン」っていう店名にするのとおんなじ感覚だね。

「尾道ラーメン ○○軒」っていうんじゃないんだよね。

もしこの店がどんなに評判がよくても、魚介系のスープだったら、俺は来なかったよ。
 
 
ラーメン800円ナリ。

麺はよかったが、スープは醤油が前面に出すぎで、
豚の背脂が乗っているものの、コクが弱い。

なにも燕市の「杭州飯店」のようにギトギトにする必要はないが、
もう少しコクを持たせるように仕上げれば、あと引く旨さになると思うンだけどね。

ちょっと残念だった。
値段も俺の感覚だと、チト高い。
 
 
【参考】

広島県尾道市の「朱華園」の中華そば600円ナリ(2017/12のもの。)。

これまでも時々訪れていたが、このときは約10年振りとちょっと間が空いていた。

相変わらず旨く(味が変わったという評価はあるが。)、
当然おかわりもした(独特のシステムがあるが、ここでは書かない。)。

俺がラーメン屋の味を云々する基準がこれだ。

これより旨いと思うラーメンだってもちろんあるよ。
でも、これが俺にとっての基準となる味なんだね。

ただ、基準といっても「平均」ではない。
かなり高いレベルでの基準である。

これがもう喰えないのかと思うと、悲しい…悲しすぎる。
なんとか再開してほしい。
 
 
北陸道金沢西I.C.から高速をひた走り、
約3時間で京都府宮津市に着いた。

ここは、京都丹後鉄道の宮津駅。
硬券を買うのだ。
 
 
これが硬券。

自販機やコンピューターの端末から出てくるやわい券ではなく、
出札掛が手売りする昔ながらの厚紙のきっぷ。

ダッチングマシンという専用の日付印字器で「カッシャン」と日付を入れる。

この京都丹後鉄道の硬券は、
地紋(券の地の模様)や券面のデザインが独特なことで有名だ。

コレクターにとってはハァハァものなのだよ(苦笑)。
 
 
22時を過ぎると、やってるG.S.はかなり少ない。

俺は基本的に昭和シェルで入れている(pontaカードでJALのマイルが貯まるのよ。)が、
贅沢はいっていられない。

やってるスタンドがあったらそこで入れる。
 
 
与謝野町のローソンのPが今日の「寝床」。
 
 
日付が変わった頃、かなり降ってきた。

クルマん中でダラダラ呑んで、いい気持ちだ~。

夜が明けたら、いよいよ「俺のバス停」を取材に行くゾ。
楽しみだな~、なんて思いながら沈没した。
 
 
2020/07/23
おはよ~さんです。

雨の朝です。
時刻は6時前。

ローソンの敷地内に、24h営業のセルフのG.S.があるので、
念のため給油しておく。

給油したらいざ「俺のバス停」へGO!
 
 
府県境の短いトンネルを抜けると兵庫県だった。
 
 
これが「俺のバス停」。
この画像は、Googleのストリートビューから。

味のある瓦葺きの待合所もあるみたい。

渋いねぇ。
楽しみだなぁ。
早く着かないかなぁ。
 
 
あああ~???
さ…更地…。
「俺のバス停」が、ない。ない。ないっ!
廃止されたのか???

がっび~~~ん!
1つ手前のバス停(ここも瓦葺きの待合所があった。)から、
スピードを落としてワクワクしながら走っていたのだが、
後ろに急ぐクルマが追いついたので路肩に寄って譲ったりしてたら、
「俺のバス停」の次のバス停まで来ちゃったんで「あれ?」と思いつつ、
Uターンしてもう1度丹念に確認したら、
さっき後続のクルマに譲った地点の向かいが「俺のバス停」の場所だった。

ちなみに、バス停は道の片側だけにあり、逆方向のバスに乗るには、
バス停の向かい側で待っていればいい。

せっかく、はるか長野(新潟)から来たのに、なんで「俺のバス停」だけ…
と思うと、ホントに涙が出てきた。
 
※あとでバス会社に詳細を聞いたら、

「老朽化のため今月取り壊した。また新しいのを建てる計画があるが、
このバス停の地区との相談もあるため、今のところ秋以降になる見込み。
バス停名の表示板(「全但バス ○○町」みたいなヤツ)は業者が一時的に預かっている。」

とのことだった。

まあ、バス停自体が廃止されたわけではなかったから、まだよかったね。
落ち着いて考えてみれば、「俺のバス停」について、事前に電話で確認したことがあって、
そのときは「廃止」という言葉は出てこなかったから、心配はいらなかったんだよね。
あまりの衝撃にうろたえてしまった(苦笑)。

今月の取り壊しか~。どうりで整地した部分に草が生えてなかったし、コンクリは真新しかったわけだ。
タイミングが悪かったな~。

でも、こりゃ「また来い」ってことなんだよね(笑)。
 
さて、んじゃ気を取り直して…。
 
 
「俺のバス停」の1つ手前のバス停から1区間だけ乗り、
「俺のバス停」で降りてみる。

ほぼ定刻にバスがやってきた。

フルHDで到着シーンから動画で録画し「次は「俺のバス停」です」のアナウンスや、
整理券用の表示器の「俺のバス停」の表示を、到着まで動画で記録した。

最近は進行方向左側の最前列が、バスそのものの構造や「最近のご時世」により
座れなくなっている場合があってちょっと心配していたのだが、この車両の場合は前者だったので、
そもそも座席がなく、しかたなくタイヤハウスのすぐ後ろに座った。

この写真は、「俺のバス停」の1つ手前のバス停に到着したバス。
動画からのキャプチャー。
 
 
さて、乗車の収録が済んだら出石に出て、ファミマで朝メシ。

主食は新潟から持ってきた俺名物の「豆腐容器コメ」があるのでそれを活かし、
おかずはファミマで調達したウインナーをチンしてもらった。

これでもう十分なお食事のできあがりだ(笑)。

起き抜けに与謝野で買った京都新聞と、ここで買った神戸新聞を
ダラダラと読みながら食す。

これがなかなかにチープでいいんだね。
 
 
朝メシを喰い終え、ちょっと走って全但バス豊岡営業所に来た。

せっかくなので「俺のバス停」の文字が入ったきっぷがほしいのだが、
路線バスで「きっぷ」を売っているケースは、今やほとんどない。

それは全但バスも同じなので、視点を変えて定期券を買うことにした。
 
 
これが定期券。

事前に金額を確認しており、16,000円程度を見込んでいたのだが、
現地で「片道定期」なるものがあることが分かり、迷わずこちらにした。

有効期間の考え方が独特で、例えば1箇月定期の場合は、翌月末までだ。
ホントは、俺の誕生日までの有効期間のものが買いたかったのだが、できなかった。

しかし、なかなかおもしろい制度だね。

なお、月初めに1箇月定期を買ったら、実質2箇月使えるのか、
その場合、値段はどうなるのか、というあたりを聞きそびれてしまった…。
取材力がないなぁ。→下部に追加の記載があります。

定期券を買うに当たって、区間をどうしようか事前にいろいろ考えていた。
「鬼子母神」なんてバス停もあって候補に挙げたが、
結局は、地域柄、味のある「子午線前」までにしたよ。

定期券の券面が全て「手作り」なのも嬉しい。
今は機械作りの定期券がふつーだからね。

これは大事に保管するのだ。

【後日追加】
全但バスの定期券のシステムについて、わざと豊岡ではなく八鹿(ようか)営業所に確認した。
電話口の女性は「ややこしくてすんませ~ん」と言いながら、次の内容を教えてくれた。

○【考え方】発売は月単位(その月の初日から末日まで)である
○月の途中で買う場合は以下の2択(1か月定期の場合)
①:値段は1か月分だが、その月の末日まで有効の定期券を購入
②:翌月1か月有効の定期に、今月の残り日数分の日割り金額を加算して購入

ということなので、今回俺は②で購入したわけだ。
だから、どうせ使わないので金額だけで考えれば、22日分を「捨てて」も①の方が安かったはずだ。

俺が使わない定期を買おうとしてるのは伝えてあるんだから、窓口氏もそれぐらい案内してよ~。
それとも、少しでも現金収入を増やそうとしたのか…。

 
 
ところで、この営業所の待合室には運賃表が掲げられている。

その中に気になる文言があった。

小荷物運賃に「郵便物」があるのだ。
しかもその運賃額は「運輸省告示による」となっている。

国土交通省の時代に「運輸省」かと思うのだが、恐らく告示されたのが運輸省時代なのだろう。
それはともかく、これは何の「運賃」なんだろう…。

郵便はもちろん郵便料金を支払い、郵便自動車など専用の逓送手段を使うのが大基本である。

気になって窓口氏に尋ねたが、あまりハッキリした答えは返ってこなかった。
まぁ、こんなことを聞くヤツなんていないんだろうからね。
もちろん郵便物の運賃用のきっぷは、なし。あったらほしかったな~。

いつか、本社に聞いてやろ(笑)。
 
 
そして、同じ運賃表には「手廻品料金」も書かれていた(「廻」の字がシブいぜ。)。

「一般」とは、どういうものをいうのかな。旅客は普通何かしらの手回り品ぐらい持ってバスに乗るよね。
ここには書いてないけど、きっと規格が定められているんだと思う。例えばJRの「手回り品」に準じるとかね。

「そり」(「」の位置がシブいぜ。)は有料で、スキー板はどうなのかな。
「『スキー「そり」』に含まれるのか、一般になるのか、それとも無料なのか…。

しかし、今時そりってのもな~。
昔は雪のシーズンにスキー場に行くのに、そりを担いでバスに乗ったんだろうけど
(兵庫県とはいえ、実はこの辺はそれなりの降雪地だ。スキー場もあるしね。)。

「夫々(それぞれ…ATOK2017で「夫々」が出てこね~んでやんの。)」の字を使うなんてシブいぜ。

さて、ハラ減ったから出石に戻って蕎麦を喰おう(さっき出石のファミマで朝メシ喰っただろっ。)。
 
 
旧出石町に入り、出石のシンボルの「辰鼓楼」が見えてきた。
この時計でも分かるとおり、現在10時ちょっと前だ。

大体の店は11時からの営業だが、
中には10時から営業する店もあるので、そちらから取材しよう。

しかし、蕎麦屋の密度がかなり濃いね。
ちょっと見回すだけで数軒がすぐ目に入る。

俺んちの近くの善光寺周辺も蕎麦屋が多いが、
これほどの密度ではない。
 
 
町の中心に大きな駐車場があり、1回500円。
ここの他にも公式系は2か所あるようだ。

俺が駐車場に入ったときは。「ガラガラじゃ~ん」と思っててきとーに停めたが、
これがこの後蕎麦屋が開店する頃の時刻になると、
あっという間に満車になっちゃったんだね。

写真を撮らなかったのが残念だが、この駐車場に停めたクルマに県外ナンバーのビーエムがいて、
スモールライトが点けっぱだったのだが、バッテリーは上がんなかったかな
(ビーエムレベルなら、キーを抜くときにスモールが点いている警告音が出ないのかな。
もしかしたら、そもそもキーをクルマに挿さないタイプなのかな。)。

俺が普段乗っているミラでさえ教えてくれるがな。
 
 
「出石皿そば」の記念すべき(?)第1軒目は、
駐車場のすぐ南に接している「左京」。

開店1番に入った。
 
 
これが「出石皿そば」の定番的な「1人前」で、850円ナリ。
どこの店も大体こういうパターンのようだ。
薬味に生卵やとろろが付くのも特徴みたい。

供された献立の第一印象は「量が少ない…」。
一皿はオトコの口で、ほぼ一口分ぐらい。

そして、何より興味深かったのは、つゆの味である。

甘味がほとんど感じられないのだ。
そもそも蕎麦つゆは甘さを控える方向が強いが、それにしてもかなり抑えてあると感じる。

では、その分蕎麦(麺)に味があるのかというと、そうではない。
俺に言わせれりゃ、ただの蕎麦だ。

食後、店の人に感想を聞かれ、
こういうときに世辞を言わない俺は、答えに窮してしまい、
辛うじて「つゆに特徴がありますね」とだけ伝えた。

抜群に旨かったわけでもないし、かといって決定的にまずかったわけでもない。

ちなみに、生卵ととろろは喰わなかった。

次いってみよう~。
 
 
いわゆる有名店も取材しておくべ、と「近又(きんまた)」にきたら、
あらら、たくさんの人が11時の開店待ちをしている

俺も名前を書いて開店を待ったが、
いざ開店しても、客はさっぱり店に吸い込まれない。

それもそのはずで、ひと組ひと組店員が人数を確認したり、
席の空きを店内に確認したりしているからだ。

「新コロ」の状況で店側も客の配置に慎重になっているのかもしれないが、
もし普段からこうだったら、なんか効率悪いなぁ。

名前を書いた紙に店員が「入店予想時刻」を書き込んだので
俺の時刻を見て見たら1時間半後だったもんだから、
とっととキャンセルした。
 
 
そこで、「登城」に来てみた。

お昼が近づいていてかなり混んでおり、
店に入った俺に店員が気付くのに、しばらく時間がかかった。
俺に気付いて席に案内するのもぞんざいだった。

いったん注文しても、別の店員がまた注文を取りに来たりで、なんだかな~だ。

ここも、つゆは甘味がかなり抑えられていた。
これが出石の特徴なのかな。
ネットではこのことはほとんど書かれていないんだよね。

今回の取材は、この2軒でおしまい。

帰りがけに、駐車場内にある「いずし観光センター」で
普段なら買わない「お土産用半生そば」を2種類買ってみて
帰宅後に食してみたが、つゆはやはりどちらも甘味が抑えられたものだった。

ただ、店のつゆよりは甘かったのは、他地域で食されることを多少考えてものなのかな。

出石は「俺のバス停」の取材でもう1回は来ると思うので、
そのときはもう少し軒数を回ってみたい。

ところで、「30皿を食したら"そば通の証”」なるものをくれたり、
ある条件で大食いするとある条件で無料になったり、
という企画をしている店が複数軒あるが、俺はこういう「いろもん」には興味はない。

大食いしただけで「そば通」って証されてもね。
そんなのは「通」ではなく、ただの「大喰らい」だ。
 
 
出石では、この巾着セットを発売していて、
巾着の中に非鉄金属の「永樂通寶」が3枚入っている。

この「永樂通寶」1枚で、本来5皿が基本の皿そばを3皿で喰うことができ、
計3店の「皿そば巡り」(喰い歩き)ができる、という企画である。

なかなかおもしろいと思う。
 
 
これが、巾着の中に入っている「永樂通寶」(厳密には樂と寶の字が違うけど。)。

プラスチックなどの樹脂製だったら見送ったが、
ちゃんと金属でできているので買った。

3枚とも同じデザインだが、「型」や風合いを変えているのはわざとだろうか。

いずれにしても手が込んでいる。
使わずに記念に買う愚か者(ワタクシのような者のことですね。)も、たまにいるとのこと(笑)。

善光寺周辺でもこれぐらいのことをやればいいと思うが、
2月の灯明まつりのときにちょっとイベントをやる程度で、
通年で、しかも多くの参加店となると「門前殿様商売」の善光寺周辺じゃダメだろうな。

「大食い」にしろ「皿そば巡り」にしろ、
いろんな企画で客を呼び込もうという努力をしていることは確かで、
客の来店をふんぞり返って待っている上に、これが蕎麦かと思うようなシロモノ
を平気で出す店が一部にある善光寺周辺には見習ってほしい部分である。
 
 
出石で皿そばを喰ったら、豊岡の旧市内に向かう。

出石の繁華しているエリアを避けて走っていたら、
「楽々鶴(ささつる)」の酒蔵があった。
 
 
豊岡の旧市内にあるJAの販売所「たじまんま」。

ここで但馬牛を買うのだ(嬉)。
 
 
へへへ、ヘレステーキやで。
関西では、一律じゃないけどもほぼヒレじゃなく「ヘレ」なんだよね。

100gなんと2,700円ナリ!
これまでの俺の牛肉歴でも、小売り価格としては多分最高額だな~。
店での商品値段としては、これよりも高いのを喰ってるけどね。

この肉も、仮に店で供されるなら、一般的には「3がけ」だから、
8,000~9,000円ってとこかな。

注文してから目の前で塊から切り落としてくれる。
目分量で切ったようでも、ちょちょいと脂身を削いで99g! お見事です。

今晩、焼いて喰うのだ。

※肉そのものにもラップしてくれたので、だいぶ斜めからじゃなければ
何かしら光が反射してしまうため、こんな角度での写真になってしまいました。
 
 
焼肉用の但馬牛も買ったよ。
こちらは100g900円ナリ。
 
 
かわいいデザインの地元の牛乳類もあったので、これらもGET!

肉も牛乳類もクルマの電気冷蔵庫に詰め込む。
 
 
さて、豊岡に別れ告げて、餘部(余部=あまるべ)に向かう。

余部橋梁(余部鉄橋)や、燈台を見たい。
 
 
余部鉄橋が近付いてきた。

赤い鉄骨が旧橋梁のもの。
スマートなコンクリが現用のもの。

観光用のエレベーターもある。
 
 
橋の真下に来た。
旧鉄橋の一部を残してある。解体途中ではないよ。

道の駅「あまるべ」にもなっており、旧鉄橋の鉄骨で作った文鎮なども売っている。
よっぽど買おうかと思ったが、グッと我慢した。

この鉄橋は、ちょうど通過中だった回送のイベント列車が強風にあおられて転落した
という悲しい過去があるが、ここでは書かないので、詳しく知りたい人はググってください。

じゃあ、燈台に行こう。
 
 
余部鉄橋から、クルマで15分ほどで「余部埼灯台」に着いた。

日本で1番高いところにある燈台だそうだ。
ちなみに、2番目は新潟県の粟島ね。
  
 
余部埼灯台のある伊笹岬(余部崎)からの眺め。

この方向以外は、草木が生い茂っていて
まともに写真が撮れるような風景ではなかった。
 
 
燈台から下界に降りてきて、国道で鳥取県の岩美を目指すが、
味のあるバス停を見つけ、わざわざ戻って撮影したよ(笑)。
 
 
鳥取県境の手前に、道の駅「山陰海岸ジオパーク浜坂の郷」(名前長いゾ)
があったので、記念きっぷを買おうと立ち寄ったら、
十割蕎麦が喰えるらしいのでついでに食してみることにした。
 
 
記念きっぷを無事にGETし、十割蕎麦のできあがりを待つ。
 
 
ほどなくしてできた十割蕎麦930円ナリ。

早速麺だけ食してみると、う~ん、夏だから香りがちょっと弱いのが残念
(というか当たり前)だが、麺そのものは出石よりはるかに旨い。
つゆも、俺が慣れている「そばつゆ」でよかった。
 
 
さらにクルマを進めて鳥取県に入り、
岩美町の道の駅「きなんせ岩美」やスーパーで地物をちょっとGETしたのだが、
楽しみにしていた「すなば珈琲」のグッズがそこでは買えず、
思い切って、店舗がある県庁所在地の鳥取市まで来てしまった。

まあ、岩美からそう遠くないっていうのもあったんだけどね。

「すなば珈琲」についてはググっていただくとして、
新鳥取駅前店で何か珈琲ものをGETしよう、とお店にやってきたんだけど…。
 
 
 
意外にもめぼしいお土産品はなく、このコースターが精一杯だった。

この後、鳥取駅のお土産コーナーで「すなば珈琲」のお菓子を見つけたのでGETした。
 
  
ついでに、特産のらっきょう漬けもGET。
化学調味料などの添加物は不使用なのが嬉しい。
 
 
今日中に宮津まで戻りたいので、鳥取駅が今回の旅の最西端となった。

これで、東方面に戻るゾ。
 
 
来た道をそのまま帰るのは寂しいので、ヒトケタ国道の9号で戻る。

そして、この選択が正解だったのだよ(笑)。
 
 
国道9号を「かなり快調」に走っていたら、
香美町の村岡地区で、進行左側に懐かしのコインスナックが目に入った。

「こういう所に昔は"う・そ自販機"があったもんだよな~」と思いながら、
相当にいいスピードでこの店の前を通過した瞬間、
ちょうど↑の狭さぐらいの視界にお馴染みの光景が横切った!

げげげ、"う・そ自販機"だっ!っとすぐに急停止&Uターンし、お店にやってきた。
 
 
おお~っ、24h営業ではないか。
「コインスナックふじ」っていうのね。

この写真は食後に撮影。

ちょうど戸が開いており、そこに"う・そ自販機"があったから気付いたが、
もし閉まっている戸などの陰にこの自販機が置かれていたら、
俺は気付かずに通過してしまっていたのは間違いない。

"う・そ自販機"の横に人が写っているが、この人は石川県からの旅人で、
やはり、道すがらこの自販機を見つけて立ち寄ったとのこと。
 
 
"う・そ自販機"の他に、カップヌードルの自販機もあるぅ♪

"う・そ自販機"の右上に招き猫がちょこんと乗っているのを見逃してはいけない。
 
 
献立は、きつねうどん300円ナリの一択。

できあがりまでのカウントダウンの表示が、ニキシー管ではなく、
現代の表示(これは電子管とでもいうのか?)だった。

なお、できあがり時の「チーン」は健在だった。
 
 
できあがり。

おお~、どんぶりはプラスチックではないですか。
発泡スチロールではなくてよかった(笑)。

ところで、あれ? きつねうどん? どこが?
 
 
どんぶりの中をかんましたら、ちゃんと具が出てくるのよ。

これは、自販機の中で、どんぶりの上から板で押さえつけつつ、
どんぶりを勢いよく回転させて、注いだお湯の「湯切り」をするという行程があるのだが、
そのときに具が麺の上にあると飛んでいってしまうので、
わざと具を麺の下に「隠して」おくのだね。

これって、一昔前のカップ焼きそば(特にペヤング)で、湯切りのときに上蓋が開いてかやく(ヘタすると麺も)
が排出されてしまうのを防ぐために、予め麺を持ち上げてその下にかやくを入れておくのに近いイメージだね
(今は、蓋の形状や湯切口の改良で、かやく(や麺)が出ていっちゃうことは、ほぼなくなったけど。)。

"う・そ自販機"でとろろ昆布が具に使われているのは初めて見たよ。
蒲鉾が2枚も入っているのは素晴らしいね。
 
 
この店は地元紙でも取り上げられたみたい。

俺としては、本来なら前もって調べておくべきだったが、
まさか、今回の「思いつき(国道9号を通ること。)」での行程中に
"う・そ自販機"があるとは思っていなかったので、ノーマークだった。
 
 
大幹線の国道9号から左巻きで、神鍋高原を経由して出石へ向かう~。
 
 
出石からまた「俺のバス停」の前を通って京都府に入り、与謝野へ出て宮津に着いた。

宮津の道の駅「海の京都宮津」には珍しく立体駐車場があり、今日はここを「寝床」とする。

わざわざ雨を避けられる立駐を選んだので、
ホントならここで1人キャンプをするつもりだったんだけど、
なんか結構疲れた感じで、クルマん中でちょっと呑んだら猛烈に眠くなってしまい、
すぐに沈没してしまった…。なので、但馬牛のステーキ企画はお預け…。

この写真はボケてるね。
 
 
2020/07/24
さて、朝になり、急遽思いついて伊根の舟屋を見に来た。

ネットの地図で今日の走行ルートを確認しているときに、ふと見つけたのだ。

ここ宮津から30~40分程度で行けそうだ。
そっか、伊根ってこのエリアにあったのか。知らなかった…。
今までTVや写真では見たことがあったが、実際に見てみたくなったのだ。

天気はどんよりしていて、日の出直後の5時過ぎはまだ暗い。
初めはコンデジで撮影していたのだがモワッとした写真にしかならなかったので、
デジイチと三脚に登場願った。

この写真はそのセットで撮影したもの。
この描写力はさすがデジイチだね。

このセットは、ホントは「俺のバス停」を通るバスの収録をするために持ってきたのに
使わずじまいだったものだ(苦笑)。

伊根の舟屋は「伊根町伊根浦伝統的建造物群保存地区」として国から選定されている。
 
  
ところで、時系列がちょっとズレるが、
ちょうど伊根の舟屋群にさしかかったときに、
猛禽類が目(クルマ)の前に飛び出してきて、びっくらこいた。

この写真はドラレコの動画からキャプチャーしたものを合成している。

動画をよく見ると、飛び立つ前の鳥が道路左側に映って(写って)いた。
この時点では、俺は全然気付かなかった。

そしていきなり大きな鳥がヘッドライトに照らし出されたもんだから
まー驚いたのなんの!

道路に出るのは、車が通り過ぎた後に、右左をよく確認してからにしなさいっ(笑)。
 
 
実は、伊根への往復と撮影とコンビニでの朝メシが、いい時間稼ぎにもなった。

というのは、与謝野駅に硬券の往復きっぷがあるらしいのでGETしたいのだが、
営業は06:20からなので、ずっと宮津にいたとすれば約2時間もぼぉ~っとしている必要があった。
 
 
これが硬券の往復きっぷ。

興味のない人からすれば
「こんなもんを買うためだけに何時間も調整するの~?」
と思うだろうが、コレクターなんてそんなもんですよ(笑)。

むしろ、普段自分がいないエリアでしかも全国的に貴重な硬券(しかも往復券)
がGETできるんなら、数時間の調整なんて屁でもないわい。
と、ムキになったりして…。

ところで、この日付だと「2002年」だよね。
回転印の「'0」の列に空白がなかったのかな。

ま、いっか。
 
 
与謝野駅には、以前使われていた貨物用と思われる引き込み線とホームがある。

ちょうど、その向こうの営業線を07:24発の西舞鶴行き216Dが発車していった。

この列車の発車間際に、駅前に車が次々に到着し、
高校生と思われる子が列車に乗り込んでいた。

親に送ってもらうこの光景は全国的にもまああるんだけど、
驚いたのは、発車時刻になっても何人かが到着して、走って乗り込んでいたことだった。

もっと早く家を出てきなさいっ、とおぢさんは窘めたくなるのだが、
各ご家庭にそれぞれの事情があるかもしれないよね。

列車の発車後に駅員さんに取材してみたら、
「(発車間際の乗車は)普通にあるし、発車時刻が過ぎても
顔見知りの子が乗っていないと、(列車の発車を)ちょっと待たせることもある」とのこと。

のんびりしているというか、「お客様」を大事にしているというか、微笑ましいね。
ちなみに「遅れる子は大体決まっていて、卒業後に詫びの挨拶に来る子もいる。」とのことだった(笑)。
 
 
この与謝野駅は、以前は丹後山田駅と称していた。

与謝野駅の一角に小さな「丹後山田駅資料室」があるので、覗いてみる。
運営は「加悦鐡道保存会」がしているようだ。

加悦鉄道は、1985(昭和60)年までこの駅から分岐していた私鉄。
 
 
沿線の歴史を物語る資料などが展示されており、
その中にダッチングマシンもあった。

そういえば、与謝野駅のダッチングマシンは「調子がいい」ことを理由に、
天橋立駅に「取られて」しまい、今与謝野駅には代わりのダッチングマシンがあるが、
調子がよくなく倉庫にしまいっぱなし、ということだった。

俺が整備してあげますよ~(笑)。
 
 
与謝野駅からちょっと移動して天橋立駅に来た。

営業開始は8時からだったので、20分ほど時間を潰す。
その間に、07:47発の217D豊岡行きが発車していった。

レトロっぽく保っている跨線橋もなかなか。
でも、よく観察すると新しめなんだよね(笑)。
元々は古くからあったものかもしんないけど。

古っぽく作った呑み屋に通じるものを感じる。
 
 
山陰近畿自動車道と京都縦貫自動車道の接続点である宮津天橋立I.C.から
高速(といっても国道の自動車専用道路だけど。)に乗る。

I.C.の入口に京都府の高速(国道の自動車専用道路を含む。)の地図があった。
実は、京都って意外と高速類が発展途上なんだよね。

「高速自動車国道」はほとんどないし、暫定2車線の無料区間は多いし(無料なのはありがたいが。)。
そもそも、未開通の区間があるし。

京都っていうと昔から名神が通っているから何となく都会で、交通量が多くて
と思いがちだが、自治体別に見ても人口約150万人の京都市を除けば
「10万都市」は人口約18万人の宇治市しかない(2020/07現在の京都府の推計人口から。)。

京都府全体でも人口は約260万人であり、新潟県の約220万人とそんなに変わらない(気がする)。
 
 
さて、宮津エリアに別れを告げて、舞鶴へ向かうゾ。
 
 
舞鶴に着いて、見晴らしのいいところに行ってみる。

空山の展望台に来たよ。
 
 
幸い雨は降っていない。

「下界」がよく見えるね。
写真の集落は野原地区。
 
 
でっかいオニヤンマもいた。

飛んでいる状態は、コンデジではうまく撮影できない(デジイチはクルマん中…。)ため、
早くどっかに止まれよ、と、目で追っていたのだがなかなか止まらない。
しばらくしてやっと止まったので、また飛ばないうちにかなり遠目から撮影した。

そのため、この写真は800万画素の原版からそのまま等倍で960×720にトリミングしたもの。
だから、他の写真に比べてぼやっとしたピントに見えると思う。

ちょうどバックに白いガードレールを入れることができたのでオニヤンマを強調できたが、
もしガードレールがなかったら、オニヤンマが大して目立たない写真になっていただろうね。

ど~でもい~けど、俺は「朱華園」のある尾道の向かいの、その名も向島に住んでいた小1の頃、
家の近所の水たまり(昔はそういう所があったのよ。)でギンヤンマのヤゴを捕まえてきた。

そのときに、「背中が盛り上がってるからもうすぐトンボになるゾ。」と今は亡きオヤジに言われ、
水槽に割り箸を入れて無事に孵化させた(失敗例もあった。)という経験をしたが、
オニヤンマのヤゴは見たことがない。どんなんだろうね。

オニヤンマは、人間がいても実に悠々と俺の周りを飛び回って貫禄を見せつけるのだね。
 
 
舞鶴から国道27号で小浜に向かう。

福井県に入ったよ。
 
 
福井県内の信号で時々見た、透明なカバー付きのタイプ。

あるサイトによれば、カプセルカバー(着雪防止フード)というものらしいです。
  
 
小浜市内にある小鯛の笹漬けの店。
会社名は、小浜海産物株式会社というストレートなものだった(笑)。
○に海がシンボルマークだ。

もっと賑わっているのかなと思ったら、俺が訪れたときは客は俺1人だった。
 
 
 GETした小鯛の笹漬け。
半樽で972円ナリ。

これが旨いんだ。
いい香りのする杉の樽に入っている。

この写真は、夜に道の駅「めぐみ白山」で、呑みながら撮影したものの合成。
 
 
小浜からは日本海側の国道27号を走って敦賀に出る予定だったが、
地図で確認すると、国道303号をちょっと走れば琵琶湖に出られることが分かったので行ってみることにした。

滋賀県に入るよ~。
 
 
琵琶湖。

海のような風景だね。
雨は降っているが風はなく、湖面に波は全くない。
 
 
ついでに、全国でも珍しいカタカナのみの駅名のマキノ駅に来てみた。
現在は高島市マキノ町だが、合併前は高島郡マキノ町だった。
自治体名からしてカタカナだったんだね。

記念に何か買えるかなと思ったが、全くもって「しょっぱく」、
自販機で入場券を買った程度になってしまった。

残念…。もう少し何かウリを作ればいいのにね。
 
 
郵便車を積んだ車載車が民家の前に駐まっていた。

ただそれだけです…。
 
 
琵琶湖から国道161号で敦賀に出て雨の北陸道をちょっと走り、
めがねのフレームで有名な鯖江まで移動した。

鯖江に、めちゃくちゃ硬い乾パンを売っている
「ヨーロッパンキムラヤ」という店があるというんで来たよ。
 
 
これが「軍隊堅麵麭」432円ナリ。

この写真は帰宅後に撮影したもの。
いざかじってみたら、かってぇかってぇ。

でも、想定よりはまだマシだった。
だって、お店のディスプレイにはこの箱と一緒に、
トンカチまで置いてあったんでビクビクしていたんだもんね。
 
 
鯖江から、ダイビングスポットで有名な、日本海側の越前町に来た。

ここでも見晴らしの良さそうな場所を目指して林道に入るが、
雨が強くなってきた…。
 
 
頂上近くに来たが、残念ながら、天気とは関係なく見晴らしは全く効かず、
スゴスゴと下山した…。
 
 
来た道をそのまま県道19号との交差点まで戻ってきた。

すると、今まで見たことがない「止まれ」の標識に気が付いた。
この標識は、2枚上の写真に裏の部分が写っている(た)(笑)。

この標識の裏を見てみたけど、公安委員会のステッカーが貼っていないので、
法的効力のないいわゆる「テンプラ」である。

しかし、なんでわざわざ丸い標識を作ったのかな~。
 
 
国道8号に戻り、福井市内で買い物をしつつ石川県白山市まで3時間弱ひた走り、
旧松任エリアにある「道の駅めぐみ白山」を、今日の「寝床」とすることにした。

呑みながら、小浜でGETした小鯛の笹漬けをツマミにしたが、これが旨くて旨くて嬉しかった。

写真は、〆に半分だけ喰った、道の駅「マキノ追坂峠(おっさかとうげ)」で350円ナリ
で買ってあった非常用(笑)のお赤飯。お箸を揃えてなくてすみません。
この辺に気を遣っていないなんて、だいぶ酔っ払ってたかな。

塩っ気がなかったので、ステーキ用に用意している岩塩をミルで挽いてかけて喰った。

今日も夜は雨が降ってるし、道の駅に屋根のある部分はないし、で1人キャンプはお預けだ。
お楽しみの但馬牛はずっと電気冷蔵庫内で保存されたままだ…。
 
 
2020/07/25
おはよ~さんです。

早速腹が減ったので、ローソンで朝メシ。
 
 
今朝も、地元紙を読みながらお弁当を食す。
 
 
今日は能登半島を回ってみる。

美川I.C.から北陸道に乗り、金沢森本I.C.で降りるが、
そのまま「のと里山海道」につながっている。
 
 
のと里山海道は初めて走ったが、いや~立派な道路だね。
前回このエリアにお邪魔したのは約30年前だから、その間にこんないい道ができたんだ。

そりゃ30年も経ちゃ変わるわな。
 
 
今日は宝達山(ほうだつさん)に登ってみる。

事前のチェックでは割ときちんとした道みたいだった。
 
 
事前のチェックどおり、狭いながらもちゃんと整備された道で、
何の心配もなく山頂に辿り着いた。

ただ、登っている途中に上からいいスピードで降りてきた
老夫婦が乗る県外車と危うくぶつかりそうになったことがあった。

カーブの連続で見通しが効かないんだし、
今日は雨で路面が濡れている上に落ち葉があってかなり滑りやすいので、
特に下り坂は慎重に慎重を重ねないといけないのだが、
こういうことができていないドライバーがほとんどだ。

ヘッドライトももちろん点けるべし。
 
 
三角点のある宝達山の頂上から南東方向を望む。
標高は、東京スカイツリーのてっぺんとほぼ同じ約637m。

こういう場所には、この写真の右下のような「見える山々の案内」が立っていることがあるが、
この土地に慣れていないと、これがなかなか分かりにくいんだよね(笑)。
 
 
宝達山から下山した頃にお昼が近くなったので、
前から取材したかった「8番らーめん」の羽咋店に立ち寄った。

小さなBセット858円ナリ。

小さな野菜ラーメンとミニ炒飯のセットだ。
「8番らーめん」は基本的に野菜タップシをウリにしており、
俺としては嬉しいんだね。
今回はみそをチョイスした。

どっちも普通に旨いよ。
次回は、今回迷いに迷った塩らーめんもを喰ってみたい。

献立には「麺なし野菜らーめん」(野菜ラーメンの麺抜き=野菜スープ)なんてのもあったよ(笑)。

「外れのないチェーン店」という位置づけでは、新潟の「三宝亭」に近いものがあるのかもしれないね。

この「8番らーめん」は、長野県にはなぜか南信の飯田市に1店だけあって、
この方面への出張の度に寄りたかったのだがなかなか訪店できず、
そのうちに南信方面に出張の多い部署から異動してしまい、結局かなわなかったので、
今回立ち寄れてとても嬉しいのだよん。
 
 
俺のポンポコチャージ(メシ)が済んだら、
クルマにもチャージ(給油)してやって、
能登半島を北に進む。

穴水町の近くの山の中に「のと里山空港」があり、道の駅「のと里山空港」もある。

空港併設の道の駅は、秋田県の大館能代空港で経験済みで、
このときは、ヒッジョーにしょっぱかったのだが、ここはどうだろうか。
 
 
…やはり、ヒッジョーにしょっぱかった。
ただの地方空港と同じだった。

せっかくだから記念きっぷを買った。
また、お1人様1枚限りということで非売品のきっぷももらえた。

2020/07現在、空港併設の道の駅は全国でも「大館能代空港」とここ「のと里山空港」の
2か所だけみたいだが、どちらもなんだかな~である。

道の駅の登録基準からすると、24h無料の駐車場とトイレがある空港なら、
全国のほぼ全てが自動的に該当するんじゃないだろうか。
 
 
律儀な補助標識。
 
 
さて、能登半島のだいぶ北に、猫ヶ岳という山があり、
そこからの眺めはどうかと林道を登ってきた。

事前のチェックでは舗装道路が続いているようだったが、おいおい…。
両側から草が生い茂り、洗車機のごとく、クルマの両脇を擦る擦る。

この写真を撮った場所はまだ空が見えるが、中には上を木々が覆い、
薄暗い場所もあり、不安なことこの上ない。

Uターンする余裕(気持ちも道幅も)は全くなく、
ただただひたすらにクルマを進めるのみだ。
 
 
途中でちらっと猫ヶ岳山頂らしきものが見えた。

あそこに行きたいんだよぉ。
 
 
猫ヶ岳への願い叶わず、結局海っ端の仁江地区に降りてきてしまったが、
これまでかられていた不安から解放され、ホッと安心した。
ここは揚げ浜塩田で有名な地区だ。

あとで、俺が通った林道を地図で確認したら、
入るべき林道への、県道を曲がる地点がそもそも間違っていた。
似たような風景だったんだよね。

しかし、不安にかられつつ林道をグネグネ走っている途中で、
猫ヶ岳へ向かう分岐点を通っていたことが分かった。

俺もその分岐点は憶えていて、その道の荒れ方から猫ヶ岳方面は「廃道」かケモノ道と判断して
違う方向へ進んだのだった(結果的にはそれが正解だった。)。

事前の情報はストビューからなのだが、ストビューの撮影は10月となっていた。
一方、今は草木が最もよく伸びる梅雨まっただ中の7月である。

こんなにも風景が変わることを勉強しましたよ。

しかし、もし道を誤り、未舗装になったり、行き止まりになったりしていたら、
Uターンどころかバックすらおぼつかない林道で、かなり相当に面倒なことになるところだった。
 
 
仁江から狼煙(禄剛崎)に向かう途中の「ゴジラ岩」。
なるほど似てるね~。
 
 
禄剛崎では、道の駅になっている駐車場からちょっと歩かないと海が見えないようなので、
雨も降っていることから行くのはパスした。
従って、写真もなし。

その代わり(?)に、県道沿いで見つけたタマゴタケの写真ね(笑)。
県道沿いにこの色がよく目立ったので車を停めた。

ほんとなら背の低い三脚を使って、絞り込んで撮影をするところだが、
相変わらず雨が降っているので、コンデジの手持ちでごまかした。

食すと旨いらしいが、取っちゃうのはもったいないのでこのままにしといたよ。
あとでネットで確認してみたら、もうちょっと傘が開く前の方が
愛でるのに向いてるみたい。
 
 
さて、そろそろ暗くなってきて、今夜の宿というか「寝床」を探さないといけない。

その前に、地元のスーパーでツマミの買い出しだ。
フクラギ(ブリのちっこいの。関東でいうイナダのレベル。)の刺身が、
半身で半額の243円になっていたので迷わずGETした。

しかし、このスーパーの魚の充実度は素晴らしかったね。
天気がよければ、何種類か買ってのんびり捌いてつまみにしたいもんだ。

また、地元のちくわでも、と思って探してみたら、すぐ近くの七尾市で製造したのがあったので
買おうと思ったのだが、それは長野でも買えるスギヨのビタミンちくわでしたとさ(笑)。
 
 
今晩の「寝床」は、道の駅「桜峠」に決定!
なんと屋根付きのベンチがあるではないか(写真は、翌日の朝に撮影。)。

この道の駅は猫ヶ岳に向かっている途中に既に寄っていたのだが、
このベンチは気付かなかったな~。

ここの他、ちょっと走ったところにある「のと里山空港」も候補に挙がったのだが、
トイレがある駐車場が屋根のあるベンチからかなり遠いことと、
空港は平べったいので吹き抜ける風が強いため、
カセットコンロで調理するのには向かないと判断したことから、見送った。

こっち(桜峠)は周りを山に囲まれているので、風もほとんどない。

さぁ今晩こそ但馬牛を焼くぞ~。
 
 
楽しい1人キャンプ。

まずは、フクラギ刺しで「助走」する(笑)。
 
 
へへへ、いよいよ焼くぞ~。
ステーキからね。

振り塩は、持ってきていた100均の岩塩ではなく、
さっき道の駅「すず塩田村」で買った揚げ浜塩田の塩を使う~。

味付けはこの塩だけ。
 
 
焼けたよ~。
いい色だね~。

早速頬張る。

おぉ~、お口の中に甘味のある脂がジュワッと広がり、
肉とともにあっという間にとろけてなくなる!
ヘレ(ヒレ・フィレ・テンダーロイン)は一般的に脂が少ないことになっているが、
このクラスの肉になるとヘレでもそれなりの脂を感じる。

う~ん、さすが100g2,700円。

福井の100均でステーキ用のナイフとフォークを衝動買いしてよかった。
最初は持ってきた100均の包丁で肉を切ればいいやと思ってたもんね。
ステーキ用の方が雰囲気あるよね。

と~こ~ろ~が~だ、
俺にとっては、この「とろけるお肉」が、なんとも「頼りない」のだよ。
今回の旅で但馬牛のステーキを買って焼くことは決めていたので、
旅に出る前に西友の100g248円の安い肉で6回(※)焼き方の練習をしたのだが、
そん時の肉の方が俺には旨いと感じる。

つまり、肉肉しくて、かみ応えのあるしなっこい(方言?)ヤツの方が俺は好きなんだね。
刺身でも釣りたてのコリコリするぐらいのが好きだし(少し時間をおいたしっとりタイプももちろん好きだけど。)、
人形焼きの生地ももっちりタイプが好きだし、
ゴマが入ったもっちり食感のパン(名前知らない)も大好きだ。

外野からは「『いわゆるいい肉』を普段喰えないからって、負け惜しみ言っちゃって~。」
などと突っ込まれそうだが、俺だって一応は北は前沢牛から南は石垣牛まで
それぞれのブランド牛の中でも「高い肉」を喰ってきてきている。
それは「○○牛」の高いヤツがどれほどのものかを確認する意味合いもあってのことだ。

それでも、同じグラム数のブランド牛の「いわゆるいい肉」と輸入モノの「安い肉」の両方を出されて
「どっちか選べ」と言われたら、迷わず輸入モノを選ぶね。

もちろん、但馬牛は一般的なお肉好きにはたまらないほどの食味であることは
間違いないと思うよ。

※ステーキを6枚喰ったということではなく、1枚のステーキを3分割したのを、
2枚分焼いた(=計6回焼いた)という、しみったれたお話です(笑)。
 
 
 2020/07/26
 
 さあ、最終日じゃ。

昨日はステーキのあとに焼肉用のも焼いたんだけど、
俺には脂がきつくてひと切れ喰っただけでヤメてしまった。

残りはまた冷やして持って帰り、
何かしらの方法で食すことにする。

ところで、昨日この道の駅「桜峠」で夜を過ごしたクルマはたった3台だけだった。
クルマがあまり多いと賑やかになってしまうんだけど、
広大な駐車場に3台だけってのもちょっと寂しいね。
 
  
 
帰る方向にしようね~。

とりあえず富山を目指す。
富山の「大喜(たいき)」でブラックラーメンを食すのだ。

でも、その前に能登島ぐらい行っておくか。

クルマの燃料も大分少ないので給油もしたい。
 
 
 
 高速(のと里山海道)に乗ったはいいが、G.S.がないと悲しいので、
次の穴水I.C.ですぐ降りた。

穴水から国道249号で南下する。
まだ朝早いのでやってるG.S.が見つからないが、
仮にガス欠になっても高速上で止まってしまうよりはいい。
まだ決定的に危ないワケではないし、緊急用の5リットルは積んでるし…、

なんて考えながら走っていたら、国道に沿って通っている、のと鉄道の能登中島駅構内に
懐かしの郵便車が置いてあるのを見つけて車を停めた。
 
 
 
 いや~、オユ10という形式ですョ。

本来なら「郵政省」という銘板が車両のテールランプの近くにあるのだが、
見当たらなかった。

これは盗まれたのではなく、恐らく前もって外してあるものと思われる。
 
  
 
説明板もあった。

のと鉄道の観光列車に乗れば郵便車の車内見学ができるらしい。
  
 
 
郵便車を外から見学し終わり、また走り始めたら程なくG.S.があった。

なかなか珍しいチャンネルで、伊藤忠商事系だ。

営業は07:00からとなっていたが、7時前でも給油できた。
  
 
 
おまけに洗車機もあったので、是非使おう。
これまでの旅の汚れ(特に猫ヶ岳での林道の葉っぱなど)
が結構付いてるからね。

5分100円ナリ。
  
  
 
 洗車中に、なんか足にチクチクするものを感じたので見てみたら、
げげげ、蚊がたくさんたかってやがる。

慌てて叩き潰しまくったが、時既に遅しで、
左足の内側だけでこんだけ刺された。

もちろん両足ではもっともっと刺されている。
ま、確かに↑の洗車機の写真では後ろが藪だよね。
 
 
この写真は後日撮影。

蚊に刺されたところが赤点になってら…ったくぅ。
 
 
 
和倉温泉駅や温泉街の「加賀屋」の前をウロチョロして
能登島大橋で能登島に渡った。

能登島にもファミマがあり、ファミマといえばパスタでしょう、ということで、
朝メシはこうなりました。

サーモン鮨はついでに衝動買い。
 
 
能登島大橋(1050m)を渡って本土に戻る。

久しぶりに青空がいくらか広がった。
 
 
富山に向かう途中の高岡の道の駅「万葉の里高岡」で小休止。

そしたら、通常の記念きっぷの他に、
錫製(1,500円)と真鍮製(1,200円)の物も売っていて、
つい錫製の方を買ってしまった…。あ~あ。
 
 
高岡から北陸道をサクッと走って富山I.C.で降りた。

降りたら割とすぐにブラックラーメンの元祖である「大喜」の二口店がある。
ブラックラーメンは久しぶりだな~。
 
 
中華そば 並850円ナリ。

くっ黒い…。相変わらず黒い。
そして、のっけからしょっぺぇ~しょっぺぇ~。

「のっけから」というのは、喰い進めるうちに、
大量のチャーシューや、ほとんどそのまんまかと思うような塩メンマから
更に塩分が出てくるんだね。

今度はコメを持って行って、このラーメンをおかずにしてみたいよ(笑)。
 
 
さあ、新潟県ですよ。

クルマが多い富山~黒部の辺りは北陸道に乗ってワープして、
朝日で降りてまた国道8号を走る。

この県境から新潟市までは、国道8号・116号経由で約200km弱と、
まだ結構な距離があるんだが、なんかもう地元に帰ってきたような感覚になるね。
 
 
親不知に寄りつつ、直江津まで来た。

ここを右巻きすれば長野に帰れるんだが、
新潟でもやることがあるので、今回は直進する。

富山ではお日様が照っていて暑かったのに、
糸魚川を過ぎた辺りから雲行きが怪しくなってきた。
 
 
柏崎周辺の国道の混雑を避けるために、柿崎からまた北陸道に乗った。

柏崎を過ぎた辺りで、ついにかなりの雨が降ってきた。

気象レーダーでは、この先強力な雨雲が新潟市にかかりそうな予報になっている。
やれやれ。

※柏崎だの、柿崎だの、似たようなデザインの漢字を使うマイナーな地名が
出てきているが、この辺になじみのない人が見たら「どこ、それ」
ってことになると思います。どうかご勘弁を。
 
 
新潟市内に入り、雨はいったん止んだが、
雨雲は新潟市街地を覆っている。

というのは、この写真の高圧鉄塔の向こうには
本来なら新潟市街のビル群が見えるのだが、全く見えない。

ということはそこで相当な雨が降っているということだ。
PCに表示される雨雲レーダーも、
ちょうど1番強い雨雲がさしかかっている表示になっている。
 
 
雨雲の後を追うようにそろりそろりと新潟市街に入り、幸い激しい雨には遭わずに済んだ。

やっと新潟のアジトに帰り着き、早速呑みながら写真で今回の旅を思い返す。

つまみは、今回の旅で買ってきた各地の油揚げと、
1人キャンプ用に買ったものの結局喰わなかった親鶏のもも肉を出汁で煮付けたもの。
油揚げはじゅわっと旨く、親鶏はコリコリとしなっこくて俺好み。

余談だが、讃岐の「一鶴」で喰う「骨付鳥」も、
弾力が優しい「ひなどり」より、弾力にパンチがある「おやどり」の方がやっぱり好きだ。

ところで、1つ発見があったのが、写真では中央上に2片写っている但馬牛の焼肉用についてだ。
冷蔵して持って帰ってきたのをこの鍋に一緒に入れたところ、
脂が流れ出てさっぱりした味わいになっていたのだ。
もしこれがあのステーキ肉だったらどうだったのかな、と思ったよ。

ということで、4泊とも車中泊の今回の旅はこれでおしまい。
新潟発着の行程で約2300kmも走った。

これに長野~新潟の往復を入れると約2700kmだね。
よく走ったもんだ。

GWに計画していた東北旅が「新コロ」のせいでパーになった反動もあり、
あちこちでいろいろと金を使ったけど、なんか嬉しくて気持ちよかったな~。

あ、「俺のバス停」にはまた行かなきゃいけないんだっけ。
クルマで行くか、高速バスで行くか、いろいろと考えておこうっと。