2020(令和02)年02月の、ボンネットバスを撮影しに行くだけの旅。


2020/02/07
厳寒期の岩手県八幡平市にボンネットバスを撮影しに行こうといきなり思いつき、
直後に与那国島行きが控えてるってぇのに軽い気持ちでスタートした。

軽い気持ちったって、フェリーも宿もちゃんと予約したよ。

長野を18時ちょうどに出発した。
まずは、秋田に寄港する苫小牧行きのフェリーに乗るために新潟に向かう。

下道の国道18号の流れがいいので、
本来高速に乗る予定だった信濃町I.C.を通り越して、
19時ちょうどに、2つ先の中郷I.C.から上信越道乗っかり~。
 
 
長野から約2時間半で、ETC専用の新潟東I.C.に着いた。

ハラ減ったゾ。
 お気に入りの「三宝亭」でハラごしらえじゃ。
 
 
焼き餃子12個649円ナリと、半炒飯418円ナリ。

どちらも旨いが、
俺的には餃子はもうちょっとニンニクが効いててもいいかな。
 
 
メシを喰って、クルマで走ってちょっとのフェリーターミナルに着いた。

敦賀からの「フェリーらいらっく」はもう入港している。
 乗船手続きをして、クルマの中で待機しながら、
このページを作り始める。
 
 
苫小牧までのクルマから乗船が始まったが、
このクルマはドライバーが戻ってこないので、
1台だけ取り残されている(笑)。
 
  
 
乗船するよ~。
 
 
今回の席は「J1-0」だって(写真の1番奥。)。
席番が「0」ってのがおもしろいね。

12人部屋の区画に、3人しかいなかった。
 
 
定刻の23:05より少し早く出港した。
今回は冬なので、特に汗もかいてないし、風呂はパスしてとっとと寝る。

が、暖房がかなり効いているし、呑んでないので
なかなか寝られなかった。
 
 
2020/02/08
ほぼ定刻の05:40頃に秋田港に接岸した。
 
 
何はともあれ、岩手の八幡平に09:30頃には着かないといけないので、
脇目も振らず、メシも喰わずに
秋田道(秋田北~協和)とR46と東北道(盛岡~西根)で移動する。
 
 
秋田と岩手の県境の仙岩トンネル(2544m)を抜けたら、
岩手県!
 
 
 盛岡まであとちょっと。

雲がなければ正面には盛岡市民心の山の岩手山(2037m)が見えるのに、
今日は残念だ。裾野の辺りが少し見えるだけ。
 
 
盛岡I.C.付近で給油し、コンビニでメシを買い込み、
東北道の西根I.C.に着いた。
  
 
西根I.C.からボンネットバスの終点の「松川温泉」を目指す。

バスの始発の「八幡平マウンテンホテル」はもう出発している時刻なので、
終点の「松川温泉」に行って、
バス停での折り返し待ちと、折り返し便の走行シーンを撮影しようということ。

松川温泉までのかなりの上り坂を、滑りながらえっちらおっちら走った。
 
 
いた~っ!!!

「松川温泉」のバス停に近づいた頃、
バス停からちょっと離れた道路沿いで待機していたのに出くわした。
嬉しいね~。

この写真は、バスを見つけた直後にひとまず車内から撮影したもの。

この後、俺の車を脇に停めてボンネットバスを少し撮影して、
09:45の発車に先立ち、動画を撮影するポイントに移動した。
 
 
バス路線の道をちょっと戻り、道路脇に車を停められて、
しかも人工物があまりない場所を見つけ、動画撮影の準備をした。

雪が舞い、それが風でレンズのフィルターに付くので、
こういう条件の時は気が抜けない。
撮影直前までは当然レンズキャップをしておく。

腹が減っているので、
折り返し便が来るまでの間に、サンドイッチや小岩井牛乳で朝メシ。

たまにこの道を通るクルマ(大抵は温泉客)が
怪訝な顔でこっちを見る。
「こんなとこで三脚構えて、サンドイッチ喰ってる」ってね(笑)。

ボンネットバスが通る対向側でカメラを構えているので、
ちょうどやって来たときに、対向車が来たら目も当てられないけど、
果たしてどうなるか。
 
 
折り返し便が通っていった。
果たして対向車も、ボンネットバスの後続車もなかった。

もちろん動画でも撮影している。
約24秒の動画はこちら

この写真は、周りの雪景色も入るように、
わざと広い範囲のアングルで撮影。
 
 
ステキな後ろ姿も撮影したら
急いで機材を片し、すぐ追走する。

なんか、SLの追っかけでもしているみたいだ(笑)。
 
 
前方を走っていたボンネットバスは
メインの道路から「アクティブリゾーツ岩手八幡平」
というホテルの敷地にに入っていったので
またここから出てくると予測して待機していたら、
案の定顔を出した。
 
 
終点(始発)の「八幡平マウンテンホテル」での休憩中。
次の便は13:43発だから、3時間以上もある…。

バスの中に運転手さん以外の人が写っているが、
これは関西方面からこのバスの撮影に来たグループで、
バスの休憩中も車内に残り、運転手さんと談笑している。

午後はクルマで移動しつつ、さっきの俺のように沿線で撮影するとのこと。
 
 
うぉ~っと思わず唸ってしまったコックピット。

し…渋すぎる~。
ステアリングの細さが時代だね~。

運転してぇ~な~(俺は大型Ⅱ種持ってるもんね。
このクルマの運転だけなら大型Ⅰ種でもいい。)。

午前便が運行を終えてから午後便までの間に、
八幡平マウンテンホテルの駐車場でこのページを作成し、
ひとまずUPする。

別に急いでいるわけではなくて、とにかくヒマなんだもん(笑)。
 
 
さて、午後になり、
ボンネットバスがホテル前にスタンバっていた。

これから、盛岡からやってくる「松川温泉」行きのバスの
末端部分を担うんだね。
 
 
他の客が乗ってこないうちに車内を撮影しておく。
 
 
盛岡バスセンターからの「現代のバス」が定刻どおりに到着した。

行き先表示が「松川温泉」になってるところがおもしろい。

「現代のバス」は松川温泉までは行かないので、
この ボンネットバスに乗り換えましょうね~。

「松川温泉」行きのバスは、基本的(春~冬前の雪のない時期)には
この写真のような「現代のバス」が全区間を運行しているが、
雪の多い冬季は「現代のバス」は登坂性能に心配があるので、
力持ちのボンネットバスが「八幡平マウンテンホテル」~「松川温泉」
の区間を部分的に担当しているため、乗り換えが必要だ。

ただ、取材日の状況を見ていると、乗り換える客はほとんどいなかった。

※ボンネットバスが修理などでもし運行できないときは、
「現代のバス」が4輪にチェーンを巻いて走ることもあるそうだが、
「安心感が全く違う」そうな(運転手さん談)。
 
 
午後の便は、最前列のシートを確保した。

座席の向きは進行方向ではない「山手線タイプ」だから、
前方を撮影するには体をひねる必要がある。

この写真は静止画だが、動画でもたくさん撮影した。

松川温泉に向けて、急斜面をグイグイ登る。

雪道をゆっくり走る39秒の動画はこちら
 
 
松川温泉に着いて、折り返しの便の出発まで、
バスの中で待機させてもらえた(外で待ってたら寒かったろうな~。)。

帰りは、客は俺1人。

運転手さんに聞いたら、
特に平日は客がいない(いわゆる「空気輸送」)のときもあるんだって。

俺に言わせりゃ「もったいない」だ。
 
 
確かに「網棚」です。
 
 
ボンネットバスの天井。

写真では分かりづらいが、
白のペンキを何回も塗っている。
 
 
窓を上げるときのツマミ。
 
窓が開くバス自体今となっては珍しいと思うが、
この厳寒期には開けたくないゾ(笑)。
 
 
カーテンを引っかける部品が壊れても
その上からペンキを塗っちゃう(笑)。
 
 
 終点(始発)の八幡平マウンテンホテルに戻ってきた。

1日3便のうち2便の到着と3便の発車はほとんど「折り返し」といっていいぐらいだ。

2便の到着後にすぐ盛岡行きのバスが発車していき(ボンネットバスの後ろのクルマ。)、
そしてほどなく盛岡からのバスが着いたので、さっきとは逆に連絡してすぐ発車する。
なんせ、時刻表上は1本のバスだからね。

これで今回のボンネットバスの取材はおしまい。

とっても楽しかったです。
少しでも長くこの車輛を運行してほしいと願いますね。

観光用じゃなく、貴重な「路線バス」だもんね。
 
 
と、取材を終えようとしたのだが、
急に松川温泉のバス停で最終便の撮影をしたくなり、
もう日が暮れかかっているのに、先回りして撮影準備をした。

雪がしんしんと降り始め、傘を差しながらの撮影になった。

バックでゆっくりバス停にスタンバる約40秒の動画はこちら
バックのブザーもいい感じだよ。

お客を1人だけ乗せて発車していく約40秒の動画はこちら

特に古めのクルマで、尾灯の明るさが左右で違うことってあるけど、
このボンネットバスもそうだった。

ちなみに、松川温泉のバス停は写真左の黒いクルマのバックミラーと、
ボンネットバスのバックミラーのほぼ真ん中に写っている丸い板がそれ。
雪に埋まってしまっている(笑)。
 
 
さ、ボンネットバスの取材を終えて
東北道の西根I.C.から乗る。

ひとまず、サクッと盛岡までね。
 
 
盛岡I.C.からR46に入り、秋田を目指す。
R46を走行中に、左のJR田沢湖線を走る秋田新幹線が悠々と追い抜いていく。

シャッタースピードは当然遅いので、
こんな写真になっちゃいます。
 
 
R46から、秋田道経由で秋田中央I.C.に着いた。
 
  
 秋田市内をちょちょいと走り、
今日お世話になる「白鳥荘」に着いたゾい。

明日の秋田発のフェリーの時間が早めなので、
秋田まで来ておくのが安心なんだよね。

素泊まり3,500円ナリで、駐車場は無料。
これはなかなかありがたいゾ。

雪がワサワサと降っていて
こりゃ明日は雪除けかな~?
 
  
秋田美人の奥様にチェックインの手続きをしていただいたら、
買い物に出る…が、バリバリ秋田市の中心地なのに、
コンビニがないよぉ~。

やっと見つけたローソンは、
駐車場が広いのはありがたいんだけど、
除雪が全くできてなくて、クルマを動かすだけでも大変。

でも、酒はしっかり確保するのだ(笑)。

写真は、白鳥荘のばかでっかいカップに注いだ酒。

さて、画像ときむたびを整理したら、UPして寝るゾ。
 
 
2020/02/09
おはよ~さんです。

夜の間の雪は幸い大したことなく、
クルマの雪除けもすぐに終わった。

フェリーターミナルで乗船を待つ。
 
  
定刻より30分ほど遅れて乗船だよ~。
 
 
ばいば~い、秋田。

また来るよ~。
 
 
日本海は荒れ模様。

ここまでを船内からUPしたら、寝るゾ。

で、しばらく横になっていたら酔っちゃった…。

席の配置の関係で進行方向と平行に寝てるワケなんだけど、
船は主に横に揺れるもんだから、
体が左右にごろんごろんしてしまい、
船に慣れてる俺でも戻してしまった。

その後は、空いているのをいいことに、
船の進行方向に垂直に寝たらなんでもなかった。

最初からこうすればよかった(苦笑)。
 
 
秋田を40分ほど遅れて出港したのに、
新潟には定刻に到着した。

頑張って運航したね。
 
 
下船するよ~。
 
 
新潟から北陸道などで長野県入りした。

フェリーの中では何も喰っていないので
ハラが減りまくっている。

信濃町の蕎麦屋「ふじさと」の敷地内にある
「う・そ自販機」に寄る。
 
 
いつも天ぷらそばなので、
今回は天ぷらうどんにした。250円ナリ。

寒い中で熱々のをすすっていると、
初老の夫婦がクルマでやってきて、
初めてと思われる奥さんの方がキャーキャー言いながら、
旦那の分(と思われる)と2杯買っていた。

するとそれらを両手で持って、
そのまま旦那の運転するクルマで去って行った。

ここで喰うんじゃないの~???
家で喰うのかな。

いくら丁寧に運転しても、
クルマ揺れでつゆがビシャビシャこぼれると思うゾ。
夫婦げんかにならないようにね。

ってことで、今回はこれでおしまいぢゃ。
全行程で約773kmでしたとさ。