2019(令和01)年11月の、プチドライブ旅。→結局翌日も絡んだ。

台風19号の影響で千曲川の堤防が決壊し、水に浸かった北陸新幹線のこの日現在の状況を確認してから飯山市富倉の蕎麦を喰い、
飯山市街地の初めての店で旨い蕎麦に出会い、道の駅で昼寝をしてから温泉に向かいつつ気になっていた店に行ったものの売り切れで、
温泉に入ってからまた気になっていた2店に向かったものの両方に振られ、「観光蕎麦」を経験して上越に出て海水を汲み、また温泉に入って信州に戻り、家で呑んだ締めにまたそばを喰った。

という、久しぶりの平日の休みを使った、ど~でもいい道中。


2019/11/29
テレビで何度も映し出された「長野新幹線車両センター」。
新幹線の車両は機密性が高いため、水害によって浮いてしまい、
その後の水流により車両が少しズレてしまった。

水害日当日からは車両の移動などをしたみたいだが、
脱線した車両がそのままになっていたもの(1番左の編成。)もあった。

これらの車両は廃車にするとのことで、悲しすぎる風景である。
 
 
長野新幹線車両センターのすぐ近くに広がるリンゴ畑では、
水に浸かったリンゴが転がっていた。
 
 
さて、気を取り直して、国道117号で目当ての蕎麦屋に向かう。

北陸新幹線の建設によって廃業を余儀なくされたガソリンスタンドが
国道18号と国道117号の分岐点にあり、その店にこの看板が置かれていて、
俺らは「海あっち山こっちの店」と呼び、1つのランドマークになっていた。

今は、その店を経営していた会社(のはず)の敷地に移設されている。
懐かしいね~。
 
 
朝方舞っていた雪も止み、
高社山(こうしゃさん・たかやしろやま=高井富士=1351.5m)
がきれいに見えた。
 
 
国道117号と裏道をちょろちょろと走り、国道292号に出た。

それから妙高方面にしばらく走って飯山市富倉地区に入り、
お目当ての「はしば食堂」の看板がある交差点を左折する。
 
 
すぐそこ、だそうで。
 
 
お店からちょっと離れたところの駐車場に停める。

こんな、山ん中だよ。
 
 
開店は10時と早い。

開店と同時に訪れたが、客は俺だけ。
週末などはかなり混むので、
平日の開店直後が狙い目だ。

民家の一室のような場所で食すのだ。
 
 
閉じられてはいるが仏壇があり、
遺影も掲げれらていて「田舎のおばあちゃん家」感満載だ。
 
 
蕎麦の並と、ご当地名物の笹寿司を注文したが、
まずは「おかず代」200円ナリとして、
これだけの「おかず」が出てきた。

呑むならこれだけで十分過ぎるほどだが、
俺はこれから蕎麦屋行脚をしようとしているので控えめにいただく。

ここ1店だけだったら何とかいただくのだが、
仮に全部いただいたとしても、糖分と塩分が気になる~。
 
 
笹ずし600円ナリ。

香りのいい笹の上に固めの酢飯が乗り、
その上に、クルミを含んだ甘辛の具と、
アクセントで紅ショウガが乗る。

ほのぼのと旨いのだ。

だが、この後「行脚」に出る身としては、
ちと量が多い…。
 
 
そば並800円ナリ。

エ・エラい量だ。

おばあちゃん(米寿を迎えたそうで。)曰く、
「細かく千切れたのも全部よそってきたから、
大盛とおんなじぐらいあるョ。」とのこと。

この地区の特徴であるオヤマボクチ(雄山火口=ヤマゴボウ)
の繊維をつなぎにしている。

テーブルの向かいに座り込んだおばあちゃんと話しながら、
甘めのつゆでつるつるといただく。

が、量が多くてちょっと大変だった(苦笑)。
 
 
上の写真の一部を切り取ったもの。

蕎麦としては珍しいと思われる茶色味を帯びた半透明のきれいな麺だ。

願わくば、もうちょっと水切りをしっかりしてくれていたら、
より味わえたのかなと思う。

しかし、88才のおばあちゃんが毎朝4時に起きて
麺を打っていることに感謝しなければいけないと思う。

お子さんが近くの中野市などにいて時々手伝いに来てくれているらしいが、
「跡継ぎ」ではないみたいなので、
この店が少しでも長く続いてくれることを祈る。

ちなみに「はしば」というのは屋号で、
昔、この地域に住んでいた人がいろいろと屋号を付けた中で、
川に架かる橋の近くの場所に住んでたんで、「橋場」にしたとのことでした。
 
 
「はしば食堂」のお次は、いったん国道292号に戻り、
すぐ近くの「かじか亭」を目指す。
 
 
こちらも早めの10時から営業している。
 
 
ざるそば並900円ナリ。

麺がやたらに長かったゾ。
店の人に「食べ辛くってすみませんね~。」
と言われたが、認識しているなら、
生地を小さめにして打てばいいじゃん!

蕎麦は、新蕎麦を謳っていたが、
特に香りを感じるものはなかった。

新潟の小千谷や十日町の布海苔をつなぎに使った
「へぎ蕎麦」と同じく、喉越しを楽しむのにいいと思うよ。

今回の富倉蕎麦は2店にお邪魔したが、
雰囲気を楽しむなら「はしば食堂」、
蕎麦自体に重きを置くなら「かじか亭」かな。

さ、次の店に行くゾ。
  
 
山ん中の国道292号から「お町」に戻り、
呑み友から教えてもらった「しおいり」に来た。
「江戸前」を謳っている。

なんと、この店の場所は、
俺が信州から新潟へ帰るときに使っている道沿いにあった。

この店の営業は昼だけなので、
俺が大抵通る夜には当然やっていないから、
全く気が付かなかった…。

店に着いたのがちょうど開店時刻の11:30だったのだが、
既に先客が2組いた。
 
 
せいろ(一段)750円ナリ。

これがねぇ、たいそうに旨かったのだよ。
最近ではかなりの「当たり」だ。

蕎麦は細いがしっかりコシと香りがある。
だから、俺流の「旨い蕎麦は麺だけ手繰る」ができる。

つゆも俺好みでキリリと辛く、
蕎麦だけを手繰った後に、舐めるようにつゆを味わうのだね。

これはいい店を見つけた。
呑み友に感謝だ。

ちなみに、先客2組のうちの1組は、
見るからに仕事の途中で寄った上司と部下(ともに♂)。

2人とも「天せいろ(二段)」という、ガテン系かと思う献立を食していたが、
身なりはホワイトカラーだった。

部下の方はかなり若くて20代前半に見えたが
「久しぶりにこんなに旨い蕎麦を喰ったっす」なんて言っていた。

キミは普段からどれだけ蕎麦を手繰っているのかね、
と心のツッコミを入れたよ。

また、もう1組は「お1人さま」で、長岡ナンバーのライダーだった。
注文品が出てくるまではスマートフォンで何やら蕎麦のサイトを見ていた。

せいろ(一段)が供されてスマートフォンで献立の写真を撮影して
勢いよく喰っていたので気持ちよく眺めていたら、
鴨南蛮(温)が出てきた。

この客は、2杯頼んでいたんだね。
最初のせいろを勢いよく手繰っていたのは、
鴨せいろが出てくるまでに片付けたかったからなのかね(笑)。
 
 
午前中に蕎麦を3枚を平らげたら、かなりハラ一杯になった。
1軒目の「はしば食堂」では「笹ずし」もいただいてるしね。

んで、ちょうどお昼にもなったことだし、
道の駅でお昼寝することにした。

この道の駅の存在は知らなかったが、
残念ながらかなりしょっぱかった。

平日の昼間ということもあるかもしれないが、
客がほとんどいない。

ということは、クルマの出入りも少ないので、
静かでゆっくりお昼寝するのにはいいんだけどね。

この写真の左のトラックは野沢菜を満載している。
このトラックが写るように狙ってシャッターを切ったら、
トラックは道の駅に入っていった。

納品車だったよ(笑)。

俺は大いびきを掻きながら(自分のいびきで目が覚めるぐらいにひどい。)、
約1時間寝たが、気持ちよかった~。
 
 
さっきの「しおいり」から千曲川を渡って東に移動し、
馬曲(まぐせ)温泉を目指すが、
そのちょっと手前に寄りたい蕎麦屋「山愚(さんぐ)」がある。

こんな山ん中(失礼)なのに、たくさんクルマが止まっているよ。
 
 
げげげ、終わっちゃっていた…。

次はいつ来られるか…。
 
しゃーねーから温泉に行くか。
 
 
「山愚」からホントにすぐのところにある、
馬曲温泉「望郷の湯」。
 
 
入口正面。

扉の手前右で会計する。
500円ナリ。
名入りタオル100円ナリもあるよ。

扉を開けて中に入ると、まずは食堂なのでちょっと戸惑う。

お風呂はそのまま突っ切って突き当たりだよ。
 
 
平日の午後なんで、ガラガラだ。

浴室の写真を撮りたかったが、
客が1人いたのでできなかった。

絶景を謳う露天風呂もあるが、
俺は露天風呂主義者ではないので、
内湯でほへっとする。

透明な柔らかい湯で気持ちいい。
ほんの少し塩素系の臭いがする。

馬曲温泉について詳しくはググってね。
 
 
露天風呂からではなく、
食堂&内湯棟の外から撮影。

午後なので逆光なのだが、
午前中の順光なら眼下に開ける郷と、
遠方に北アルプスがスッキリと望める
(天候にもよるよ。)。
 
 
嬉しいことに、瓶牛乳があったので当然飲む。

しかも、最近増えてきている「プラキャップ」ではなく、
「牛フタ」タイプのものなので、嬉しい嬉しい。

牛フタはもちろんお持ち帰り。
 
 
コーヒーもあったので迷った末に、これも飲む。
 
 
馬曲温泉からまた千曲川を渡って西に進み、
中野市涌井地区のそばが喰いたくなって
15時ちょっと前に訪れたが、
1軒目の「きたざわ」は既に終了していた。
 
 
2軒目の「美雪荘」。

ここも終了…
(翌日にこのページをUPするためにネットで確認したら、
どうやら閉店したみたい。)。
 
涌井はこれまでも2~3回訪れているが、
いつも午後なので、終了しており、
俺は未だに涌井でそばにありつけていない。

…と、翌日に作文していたら、蕎麦が喰いたくなってきた。
今、ちょうど9時(11/30)。

朝メシはまだ喰っていない。
ハラも減ってる。

ここはひとつ「週末行ってみっか!」よろしく、
今日も出かけるかぁ。

11/30の内容はずっと下の方にあります。
 
 
今日の蕎麦屋巡りは終わりにして、
上越に海水を汲みに行こうと向かい始めたら、
「黒姫そば」の大きな暖簾が目に飛び込んできた。

おお~っ、そういえばここがあったか。
以前からもちろん知ってはいたが、
場所が高速の信濃町I.C.に近いもんだから、
新潟へ向かうときは「これから」ってときなんで通過し、
新潟から帰って来たときは大抵夜なんで閉まってる。

よし、ここはひとつ寄ってみよう、
ってぇことで、いったん通り過ぎたものの、
引き返してきた。
 
 
営業が16時までってことだったので、
ギリギリセーフだった。

食堂は階段で地下に下り、薄暗い中にあった。

ざるそばが390円たぁ、駅そば並みに安いね。
 
 
これが食券。

製菓会社が経営していて、
地下が饅頭の工場と食堂になっていた。

饅頭の工場が今日の操業を終わっていて照明を落としていたので
薄暗かったわけだ。

客は俺1人。
 
 
なぜか、各テーブルに茹で卵を猛プッシュする
真新しい札があった。
 
 
ざるそば390円ナリ。

麺を見ただけで大体想像が付いたが、
大体想像が付いたとおりの味だった。

んでもまあ、390円なら悪かないかな。

銀色(アルミ?)のトレイが給食的でいいね。
 
 
この写真を走行中に撮ろうとカメラを用意していたら、
たまたま工事中で、運良く停車したので、ブレずに撮影できた。

正面は妙高山(2454m)。
 
 
国道18号でそのまま直江津に出て海水を汲もうと思ったら、
意外にも海面にアクセスできるところがなかった。

直江津って漁港じゃなく工業港だしね。
しかも雨あられが強く降り出した。
このタイミングでか~。

結局通い慣れた柿崎港まで来て海水を汲んだ。
軽のケツを岸壁ギリギリまで寄せて後ろのアオリを上げたら、
簡易の雨よけになるので、その下でペットボトルに海水を詰めた。
 
 
ホントは岸壁にペットボトルを置いて撮影したかったんだけど、
風雨が強くてカメラが濡れちゃうんでヤメにして、車内で撮影した。

なんで海水を汲むかというと、
家で飼ってるカワハギとマアジの水槽の水換え用なんだな。
 
 
柿崎から信州に帰る前に、
もうひとっ風呂浴びよう。

柿崎からすぐの、上越市吉川区の長峰温泉「ゆったりの郷」に寄る。
640円ナリ。
 
 
男湯の脱衣所と浴室を仕切るドアに貼られた絵。

鉢巻きして長靴を履いた粋な漁師ネコが、
やたらに小さい船に乗って網で魚を獲るのはまあいいとして、
ハタタテダイと思われる魚(左)と、
ハマクマノミと思われる魚(右)がいるのは、
海上?

しかも、この2匹だけが網にかかっている魚と比べて
異様にリアル(カラーリングや体型にビミョーな部分はあるが。)だ(笑)。

ダイバーだと気になる部分だ…。

※いつ扉が開いて、フルチンのおじさんが出てくるかと冷や冷やした。
 
 
大広間。
ここで瓶のマミーをゆっくり飲みながら、
ちょっと休む。

あ、瓶のマミーといっても昔懐かしい50mlの小瓶じゃないよ。
最近の自販機に対応したプラキャップのヤツね。
だからありがたみは全くない。
 
 
20時頃に無事に帰宅して、このページをイソイソと作り始める。
さんざん蕎麦を喰ってきたが、この時刻になるともう小腹が空いてくる。

蕎麦屋よろしく厚焼き卵なんぞを拵え、
芋焼酎のお湯割りを呑んでいると、
また蕎麦が喰いたくなってきた。

ってぇことで、今日の〆は大好きな「どん兵衛鴨だしそば」。

「そういうオチかいっ!」とツッコミが来そうだが、
これが結構イケるんだよね。
よくできてると思うよ。

善光寺周辺の激マズ蕎麦屋(そういうのは「蕎麦屋」とは言わん。)
より旨いと言っても過言では決してないと、強く思っている。
 
 
いっただっきま~す。

せっかく「月見ポケット」があったんだから
月見にすりゃよかったかな。

でも、既に卵4個で拵えた卵焼きを喰っちゃってるしな。

これを喰ったら急速に眠くなったんで
このページの作成もそこそこに沈没してしまいました。

…でだ、このページの上の方の、
中野市涌井の「美雪荘」が終了していた写真から
以下に進むのだ。
 
 
2019/11/30
中野市の涌井地区の近くになるとこのような看板が出てくる。
美雪荘の看板もあるが、電話番号がヘンだ(笑)。
 
 
涌井地区に向かう途中の道にウサギがいた。
道の両側には一応人家もあるのだが、コイツは野生か?

【追記】
このページをいったんUPしてから、
飯山市出身の呑み友にこのページを見てもらったら、
目が黒いから「野ウサギ」だって。

ウサギってぇと体は真っ白で、お目目が真っ赤というイメージだけど、
それは飼いウサギで「アルビノ」なんだそーな。

ネットで調べてみたら、どうもそのとおりのようで、
勉強になりました。

この「速報版」は、基本的にUP後は手を入れないんだけど、
この部分は例外ってことで(笑)。
 
 
味のある長電バスの「親川」バス停。

長野電鉄信州中野駅からの永田・親川線の終点。
 
 
昨日は来なかった「涌井せんたあ」。

10時過ぎに着いてしまい、
11時の開店まで、新聞でも読んでるかと
クルマの中でぬくぬくしていたら、10時半に開店した。

土日祝は10時半開店だそうな。
何はともあれ、思っていたよりも早く蕎麦にありつける。

ラッキー!
 
 
客は俺1人。

客室内はまだあったまっておらず、
ちょっと涼しい。
 
 
ざるそば(並)540円ナリ。

量が多いとネットの記事にあったが、
確かになかなかの量が出てきた。

この写真はほぼ真上から撮影しているので分かりにくいが、
横から見ると「こんもり」しているよ(笑)。

蕎麦はコシがしっかりしていて旨い、
この量で540円は随分お得感がある。

つゆは俺好みの辛めで、かなり気に入った。
 
 
ネギの切り方もステキ。
 
 
開店直後のそば湯が透明なのは、正直だね。

店によっては開店直後でも
ドロドロのが出てくることがある。

でも、実は俺は打ち粉を溶かしたドロドロ系
のそば湯が大好きなので、
「作った」そば湯でも歓迎します。
 
 
10時半に開店の「涌井せんたあ」でゆっくりのんびり蕎麦を手繰ったら10:55。

そこからクルマで30秒の「きたざわ」は11時開店。
いい流れだね。

お店の前で待っていたら、すぐに開店した。
 
 
「きたざわ」の店内。

かなりの人気店だそうだが、
週末の土曜日でも、開店直後は俺1人で堪能できる。

わはは。
 
 
ざるそば650円ナリ。

これがヒジョーに旨かった!

蕎麦は太くて俺好み。
コシもしっかりあって俺好み。

そして興味深かったのがつゆだ。
独特の香りと味わいがあって、
つい一口、次の一口と口に運んでしまう。

出汁に何を使っているんだろう???
 
とても満足して店を後にした。
 
いや~、涌井のレベルは高かった。
今後も足を運ぶことになると思う。
 
 
涌井の2軒の蕎麦に喜びつつ、
旧豊田村の「もみじ荘」でひとっ風呂浴びようぜぃ。
 
 
駐車場はガラガラだ…。

この先は写真はないが、
透明で緑がかったお湯にぼけ~っと浸かり、
大広間でいちごアイスをかじってから、
1時間ほど昼寝してしまった。

昼メシの時間帯になったら、
お客さんがゾクゾクとやってきたよ。
 
 
温泉でのんびりしたら、蕎麦の〆に
飯綱町の「ふじさと」に来た。
 
 
そば処「ふじさと」では何を喰うか。
へへへ。

「ふじさと」の敷地の中に
全国でも貴重な「うどんそば自販機」(略して「う・そ自販機」)があるのだ。

蕎麦屋の敷地内に蕎麦の自販機を置くってのが
節操がないとみるか、心が広いとみるか(笑)。

これで〆ましょうや。
 
 
天ぷらそば250円ナリ。

ボタンを押してから僅か25秒でできあがる。
これって素晴らしいよね。

秒数をカウントダウンするニキシー管も健在。
 
 
箸と七味(GABANだゼ)もしっかり常備されている。

願わくば、七味が八幡屋礒五郎だったら、
素晴らしすぎるんだけど、
そこまで求めるのは勝手だよね(笑)。
 
 
25秒経つとできあがる。
本当は、できあがり時に電子レンジよろしく「チ~ン」と鳴るのだが、
ここのは残念ながら鳴らないのだ…。

※写真左の麺やネギの残骸は、俺ではなく以前の客のもの。
自販機の中で湯切りをするときに、機械で麺を押さえてぐるぐる回るのだが、
調子がよくないとこのときにいろいろが飛び散るンだね(苦笑)。

こういう「ゆるさ」を楽しめるようじゃないと
「う・そ自販機」は極められないよ。

さらに言っちゃう(書いちゃう)と、ここの丼は発泡スチロールだが、
元々はプラスチックである。

俺は昔、大型トラックの運転手をやってた頃からこの丼を集めていたので、
20個ほどあるんだよ(笑)。
今も、毎日の食卓で食器として活躍してる。

昔(平成になった頃)は、国道沿いの「コインスナック」などに
この「うそ自販機」がフツーにあり、
このプラスチック丼も使い捨てだった店があった。

そういう店では俺は「もったいない」と、丼を持って帰ってきていたのだ。
 
 
いっただっきま~す。

この写真は、まだつゆをかんます前。

食すときはGABANの七味唐辛子をかけて、
全体をよくかんます。

そして、寒空の下でズルズルを手繰るのだ。
何とも言えないシアワセ。

たくさんある、エラそうな口上を掲げてても
ちぃとも旨くない蕎麦屋で苦行のごとく麺をすするよりは、
この蕎麦の方がよっぽど精神衛生上いいのだ。

ってことで、結局2日に及んだ、
蕎麦屋と温泉巡りのプチドライブ旅は終わりぢゃ。