2017(平成29)年04月の、台湾。


今回のピーチ便は、本来なら窓側を「選べない」チケットだったんだけど、窓側にしてくれた。
よっぽど空いてンのかなと思ったら、ほぼ満席だった。
多少の春霞がかかっていたものの、富士山が見えた。
台北(桃園)で新幹線に乗り換えて、嘉義(かぎ=チアイー)にきた。
新幹線は確かに速いけど、値段が高いな〜。
嘉義から路線バスで台南市新營區の新營(しんえい=シンイン)にいったん出て、また路線バスに乗り換え。
運転手くんの孫の手を見ながら…、
田舎にある、なんでもないバス停の、烏樹林(うじゅりん=ウーシューリン)に降り立ち、
歩いて約20分で、廃止されたサトウキビ列車を観光列車にしているとこにきた。
約2.2kmを約20分かけてゴロゴロと走る。
機関車は現役当時のもの。客車はサトウキビを積む貨車を改造したもの。
人間がサトウキビの気分を味わうのだね。
サスペンションなんてないから揺れるのなんの。振動がモロにケツにくる。
走る速度は、ジョギング程度。ほんとだよ。のろいのろい(笑)。
途中の踏切では、列車がいようがなんのそのでみんな抜いていく。
まあ、路面電車のようなもんか。
終点の駅(昔の貨物駅を改造して、売店を置いている。)で買ったアイス。
暑いのでありがたい。鳳梨(ほうり=フォンリー)はパイナップルのこと。
これで20圓(約80円弱)。
始発駅に戻ってきた。
旧糖廠はテーマパークのようになっており、昔使っていた車両を展示もしている。
こんなチョロQのみたいなのが走ってたんだから、現役当時を見たかったね。
土日に1本だけ走るSL(軽油化されてるけど。)。
翌日また取材に行ったら、なぜか走らなかった。残念。
台湾国鉄の新營駅から歩いて数分のところにある今回の宿。
看板にハートマークがあるのが怪しいが、駅近くの「旅社」は便利だ。要するに安宿。
この宿は1泊700圓(約2,500円強)。
307号室。
マクラがわはは。シーツがわはは。
電話の台もかなりの年代物。
ラブホにも使える設定のようだけど、それにしちゃチープすぎるね〜。
窓が随分高いところにあるけど、開けても外じゃなくこの建物の廊下が見えるだけ(笑)。

今まで泊まった旅社もこんな感じで似たりよったり。
安くて、シャワーが使えて寝られりゃいいのだ。
この宿は免費(無料)のWi-Fiが整備されている。
はみがきコップのデザインに腰を抜かしそうになる…。
左手でシャッターを押すカメラって見たことないゾ。
あ、カメラを持ってるだけかな。
ネットでちょっと調べてみたら、ちょうど土曜日のみの夜市があるとのことだったので、
一通り呑み喰いしておねむになっていたのに、歩いて行ってきた。
現地までの道のりはあまり人通りがなかったのに、ここへきたら、
一体どこからこれだけの人が出てきたんだ? と思うほどの大混雑でびっくりした。

この写真は、臭豆腐屋で「できあがり待ち」の間に撮ったもの。
夜市のメインの通りから少し入っているので、左側の人通りに余裕がある。
臭豆腐の小。40圓(約150円弱)。
皿を汚さないように袋をかけている。これは洗い物を増やさないための工夫だね。なんか被災地の炊き出しみたい。
台湾人にも好みが分かれる臭豆腐だけど、この屋台のはなんの癖もなくちょっと期待(?)外れ。
でもふつーに旨かったよ。好吃!
翌日の午前中にSL狙いで、また烏樹林で軽く取材。
でも、さっきも書いたけど、SLは走ってくれなかった。
故障でもしたのかな。
バス通りの交差点の踏切でも撮影した。
列車が通りきらないうちに遮断機が上がり始めるのがおもしろい。
沿線でほぼ唯一の「ジャングルっぽい」場所に来た。
他はほとんど田んぼかサトウキビ畑だからね。
後ろの観光客満載の客車を入れると雰囲気が壊れるので、
わざと機関車だけが見えたときに撮影した。
上の写真の列車の折り返し。
列車が迫ってるのに、その前を平気で通り過ぎるバイク。
とはいっても、バイクの方が速度がずっと速いから、危険度はほぼ0か。
いったん新營の駅前に戻ってきて、ベトナム料理屋で昼メシ。
「肉絲蛋炒飯」(肉と卵のチャーハン)50圓(約200円弱)。
久しぶりに長粒米を喰ったよ。
写真は1/3程を喰ってから撮った。結構な量だった。
とても旨かった。很好吃(ヘンハオチー)!
さて、今度は駅から歩いて20分弱のところにもある観光サトウキビ列車。
路線の状況は烏樹林と同じで、昔は現役だったところを観光化させたもの。
こっちは土日しか動いていない。

13輌のうち、1輌だけ他と違うタイプの車両が付いていた。
これって、現役時代も人を運んでいた客車かな??? よく調べてません。
当然この車両に乗車した。
この路線は全長4.6kmあり、終点まで30分も乗れる。
速度は、烏樹林よりは速い。
窓の外には成長中のサトウキビも見える。
現役時代を彷彿させているのかな。
わざと窓枠を入れて撮影。
なんとタブレット交換もある。
ここで、上下の列車が交換する。
沿線にあったアヤシい店。
写真の原板をよく見てみると、「未滿十八歳禁止進入」と書かれている。
写っているおじさんが関係者なのかは不明。
ヘトヘトになって宿に戻ってきた。
さて、最終日は台北に出るぞ。

ところで、この看板では住宿(宿泊)が400元(=400圓)になってるけど、
実際は700圓だったことは上で書いた。
看板と実際が違うことは普通になるので、いちいちメクジラを立ててはいけない。